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≪お茶と火鍋の名店≫

イクリンさんおススメのお店、「茶味先」に。こちらのお店は日本人観光客が押し寄せるお店にお茶を卸しながら店舗も持っているということで、よいお茶が他のお店の半額ほどで飲めるんだそうです。やっぱり地元の人に教えてもらうのが一番ですな。では、ここでお茶の豆知識。

まず、お茶には大きく3種類あります。緑茶、ウーロン茶、紅茶。基本的には葉の種類ではなく製法が違います。緑茶は茶葉を発酵させず、ウーロン茶は半発酵、紅茶は完全に発酵させたもの。もっと具体的に言うと、

○緑茶
 茶葉を摘んだ後、2種類のどちらかの方法(釜炒り or 蒸し)で茶葉に含まれる酵素反応を加熱によって止めます

○ウーロン茶
 茶葉を摘んだ後、日光に当てることで酵素反応を活性化する。数時間経ってから釜炒りによって、酵素反応を停止する

○紅茶
 ウーロン茶のように途中で発酵を止めない。よって葉が褐色に変化する

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≪お茶と道具≫

中国にも日本と同様にいろんな作法があるようです。無知の私はイクリンさんに手ほどきを受けながら利いていきます。

お茶っ葉は日本と違い、一芯三葉とか一芯四葉と呼ばれ、茎ごと使います。しっかりと生長した部分を茶にすることで中国茶特有の香りが出てくるようです。日本の緑茶が旨味(テアニンというアミノ酸の一種)を重視するのに対して、中国では香りを重視するのだそう。

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≪いざ、利き茶≫

急須から茶漉しを使って透明の容器に移してから湯呑みに。まずは口が狭くて深い方の湯呑みから香りを嗅ぎます。どう表現していいのかわかりませんが、特有の甘くて爽快な香り。湯呑みが小さいことや、呑み慣れていないこともあって、1時間の間に10杯以上も楽しんでしまいました。

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≪豆干≫

台湾にも日本と同様にお茶請けというものがあります。これは、「豆干」と呼ばれる豆腐の燻製。それを八角や唐辛子、粒胡椒の効いた醤油ダレで煮込んであります。水分がない分だけ、しっかりとした噛み応えがあり、旨味が感じられます。酒の肴としてもよさそう。イクリンさんの大好物。

やっぱり異国の文化は食べ物から学ぶのが一番、と感じた2日間でした。お茶にしてもそうですが、国は違えど何かしら共通点があり、またルーツから分化・発達した違いがあるもんですね。イクリンさんのお陰でいい旅になりました。感謝。

                         五代目見習い 彰浩