最近のブログは沖縄で食べたものばかり。なのにまた美味いモンの話かよ、と怒られそうですが・・・。

実は火曜日から2泊3日の日程で、ある研修を受けています。それが、東京の西側で国立から近いこともあって、久しぶりに就農塾の同期のみんなで店主の横須賀さん(同じく就農塾の同期生)の顔を見るために『桜花』に来店しました。

また、先日、東京からはるばる田植えに来てくださった矢部さん姉妹も途中から参加してくださいました。

桜花再訪























≪食前酒≫

チェリーから造ったという甘口のワインに紅芋酢を加えたもの。胃酸の分泌を促進し、食べまくるぞ、という信号を脳に送ってくれます。

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≪前菜≫

牛スネ肉?の煮込み。そして後ろの灰色の物体は、なんとホッキ貝。来月開店する桜花の2号店『御神火』の店長になる大槻さんの叔父さんである漁師さんから直送された代物。甘みがじゅわーっと広がります。マリネに使った酢は『うめ黒す』だとか。

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≪かれいの薄造り≫

『富士ゆずぽん酢』で。味はいわずもがなです。

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≪南瓜のポタージュ≫

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≪麦焼酎 御神火≫

かなりレアな伊豆大島の麦焼酎。店主の横須賀さんはこちらの蔵元にぞっこんのようで、結果として2つめの店名も『御神火』になったとか。

九州の麦焼酎とは全然違う味。麦の甘みが強いのは、麹歩合を通常より増やすことで、デンプンを分解し、糖の甘みを引き出しているから?

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≪豚のサラダ≫

豚を『純米 富士酢』で軽く煮込み、薄味をつけたあと、その汁をドレッシング代わりに使ったもの。これ、美味いです。豚肉にほのかな酸味があるため、ドレッシングにはほとんど酸味はつけてありません。水菜のシャキシャキとばっちり。

これ、定番メニューにあるのかなぁ?

そして、これが秀逸。

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≪もずく≫

上に乗っているのが大和芋をまとった茹でエビ。何がすばらしいかというと、うまく酢の特性を生かしているからです。

摩り下ろした大和芋を酢に落とすことで、芋のタンパク質を変性させ、表面を固めてあるのです。山芋を油で揚げたり、熱湯で茹でるのと理屈は同じ。トロっと流れてしまいがちな芋を団子状にまとめるテクニックです。この辺は化学ですな。食べる側としては、こんな作り方を聞くのがすごく楽しいです。

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≪梅山豚の角煮≫

『桜花』の名物メニュー。中国から輸出禁止になったという幻の黒豚を角煮に。言うことありません。正直、前回食べたときよりも肉質がしっとりでした。

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≪スズキの酒蒸し≫

これも『富士ゆずぽん酢』で。

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≪梅山豚のあぶり≫

これ、ホンマに最高! 上に乗っている大根下ろしには『赤わいん酢』が仕込んであり、豚の脂を酸味でさっぱりと食べさせてくれます。

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≪土鍋ご飯 はまぐり≫

これも名物のようです、季節の土鍋ごはん。そりゃあ、人気が出るはずです。おこげも楽しませてもらいました。

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≪抹茶杏仁豆腐≫

横須賀さんの奥様のお手製。最後まで美味しくいただきました。

就農塾のみんなも大満足のようでした。閉店後はお店の2人も加わって、楽しい時間を過ごすことができました。1年近く前に知り合った仲間との再会の場所はこんなステキなお店でした。感謝。

                       五代目見習い 彰浩