2006年07月17日

酢の澱(オリ)による抑草効果は?

以前ご紹介した米ヌカペレットを使った試験と並行して、弊社で出来た酢のオリ(長期の発酵と熟成時に出来る沈殿物)を使った抑草実験を行っています。

実験1

















まず 同じ田んぼの土と水を二つの入れ物に均等に分け、よく混ぜて土の粒子を細かくします(代かきした状態と同じように)


実験2

















その後、片方だけにオリを入れてみます。
もちろん濃度や量で効果は変わってきます(今回はこの表面積に対して50〜100cc・・・適当)


《二週間後》
実験3

















まず、オリを入れた方を見てみると・・・カメラを通しては少し見にくいですが、何も生えていません!
肉眼でははっきりと確認出来ました。

実験4

















ところが、オリを入れていない方はと言いますと・・・この通り、コナギやヒエなどが生えております。
やはり効果はあるようです!

実験5

















じゃ〜、生えてしまった雑草にはどうなのでしょう?
まず、多年生雑草のオモダカです。

実験6

















上からオリをかけてみましょう。


《翌日》
実験7

















水面からシャキーンと言わんばかりに伸びていたのが見事に枯れてしまっております。この一週間後には土中にほぼ埋まってしまってました。

実験8

















それでは酸性に強い稲には・・・オモダカにかけた倍のオリをぶっかけてみましょう。

実験9

















枯れるとすれば2、3日あればわかるはずですが・・・
なんと、もう一ヶ月近くになりますが枯れる気配なしです!

実験10

















実験は続きます。今度は農家さんの間では通称「ウシの毛」と言われる、この芝生のような雑草。
この草も田んぼ中に はびこると稲の生育を妨げる強害な雑草、なんとかせねばなりません。

実験11

















一目瞭然! 鰹ふりかけと海苔ふりかけみたいになってしまいました!
う〜ん、ただ稲も少し黄色くなったように見えます・・・

実験12

















最後に水面下に生えている雑草にはというと・・・

実験13

















翌日見ると葉先が枯れたように見えます・・・が、水中なのでオリの濃度が薄くなるのと量が少ないせいか思ったより効果は低く、しばらくすれば色が戻り復活してるのです・・・しぶとい!

ここまでの実験結果としては はっきりと効果があるようですが、オリの濃度をどの程度まで薄めて、どれだけの量を流し込めば良いのかが問題になります。

それと稲が酸性を好むとか強いと言われても限度があり、土壌PH4.5で生育はストップ、3で枯れてしまうとの事です・・・また田んぼにいる生き物の生態系も崩れかねません。
それらを考えるとまだまだ研究課題は残ります。

                     米作り担当 伊藤

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