いつも富士酢製品をご愛用いただきまして、ありがとうございます。

現在の在庫がなくなり次第、下記のとおり、原料米の一部に京都・丹後産以外の米を使用しますことをお知らせいたします。もちろん、国産の農薬不使用の新米ですので、安心して召し上がっていただけます。

さて、その理由ですが…

富士酢ラベル変更
























≪新ラベル≫

昭和44年の富士酢発売以来、ずっと地元・丹後の米から酢を造って来ました。この考え方は今後も変わりませんことを始めにお伝えしておきます。

さて、詳しくお伝えします。

平成16年10月20日の台風23号によって、宮津市内だけで床上浸水が100軒以上、土砂崩れによって死者が出るほど甚大な被害が出ました。川の水がバスの天井まで達して、乗客は一晩中、バスの屋根で歌を歌いながら励ましあって過ごしたというニュース、覚えてらっしゃいますか。あの場所はウチの酒蔵から車で10分のところです。酢蔵の瓦も100枚ほど飛んだのですが、幸い、大きな被害はありませんでした。その一方で、契約農家の棚田の一部には多量の土砂が堆積し、崩壊しました。それに加えて、農協の倉庫に保管してあった米、約3トンが浸水しました。

その結果、17年冬の酒造りは少量の仕込みしかできなかったため、翌年以降に不足分の酒を造る必要がありました。よって、翌18年、19年の酒造りには、地元・丹後の米に加えて、茨城県及び栃木県の農薬・化学肥料不使用米を一部使用しました。

そして今回、平成18年1月以降に仕込んだ酒が酢になり、熟成を終えました。よって、商品ラベルには写真のとおり、「平成16年の台風被害の影響により、他県産の農薬・化学肥料不使用栽培米が一部含まれています」という文言を加えました。現在の在庫がなくなり次第、新ラベルの商品が皆様のお手元に届きますことをお知らせいたします。尚、お取引先様にはすでに文書にてご連絡を済ませております。

今では棚田の修復工事も終わり、昨年はお陰様で例年にないほどの豊作でした。今後とも農家さんと共に地元・丹後で作られた安全な米で酢を造ってまいりますのでご安心ください。

                        五代目見習い 彰浩