今日は夏を思わせるほどの日差しが眩しい一日でした。大阪から蔵見学にも来ていたき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

ところで昨日、ウチに届いた回覧板の一番のトピックスは、「また熊が出ましたので注意してください」と。今朝の朝礼でもその話が出て、「小学生が鈴をつけて登下校している」んだそうな。どんな山奥? と思われそうですが、棚田はともかく、蔵の目の前は若狭湾。私が子供のころはそんな話聞いたこともなかったのに。熊も食べるものがなくなってきたんですね。かわいそうな話です。

さて、だいぶ前にこちらで紹介したビニールハウスづくり。続きを書かずに日が経ってしまいました。今更ながら、皆さんへの感謝の気持ちを込めて、ご報告します。

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≪ハウス内の掃除≫

前日、みんなでビニールを被せたハウスの中をきれいにしてから、育苗用プールの枠組みを作っていきます。

全長50mもあると、枯草を集めるのもひと苦労。結構な量を運ぶのでした。

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≪草刈り≫

今年はプールの幅を20cmほど広げるらしく、ハウスの両端の草を刈ります。鎌や鍬を使うことってほとんどないはず。前日から、「とにかく、怪我をしないようにだけしてくださいね」と注意を促していました。結果として、誰も怪我なく終えられたのでよかった。

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≪土に打ち込む杭をつくる≫

角材の片側を尖らせます。契約農家の小林さんの仕事っぷりを見て、「私もやりたい」と手を挙げてくれました。ナタの重みを上手に使って、ちゃっちゃちゃっちゃと進めてくれます。心強い。

ちなみに私め、こういう仕事はからっきしであります。半人前どころか役立たず。中学生のとき技術の授業で本棚や椅子など作りましたが、その出来はヒドイもんで。そのころから料理は大好きでしたが、オトコを感じさせる仕事はダメダメでした。

まぁ、飯尾醸造には山添という敏腕メカニックがいます。事務所では「山添工務店」と呼んで、いつも期待以上のモノづくりに唸っています。

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≪プールの枠組≫

午前中の3時間でなんとか全体の形が見えてきました。掃除をして、去年の枠をすべて取り払いながらの作業ですので、思った以上に時間がかかりました。とはいえ、毎年4、5人で何日もかけて作業している伊藤や農家さんにとっては心底ありがたい援軍。この日も、自分たちが想定していた以上に進んだプールづくりだったそうな。

この後の作業は農家さんにまかせました。貯水用のビニールを貼ると出来上がりのはず。と一言で終わらせると伊藤に怒られそう。米作りで一番イヤな仕事だそうな。

米づくりって、田植えと稲刈りのイメージが強いですが、それはあくまでお祭り。前後にこそ、地味でしんどい作業がたくさんあるのです。たくさんの方に知ってもらえたこと、よかった。

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≪記念撮影≫

みんなでつくったハウスの中で。

昼食後は飯尾醸造の蔵に移動し、見学。そして、2日間の活動をまとめるミーティングでした。「醸は農なり」の苦労と喜びをちょっとだけ共有できたこと、私自身にとってすごく充実した時間でした。今月末、その報告・発表会が東京・六本木で行われます。伊藤と二人で出席し、他の地域の事例を聞いたり、交流を深めたいと思います。

ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。2009年の米作りのキックオフ、いつもよりええ感じにスタートしました。深謝。

                     五代目見習い 彰浩