週末、映画「未来の食卓」を観てきました。

フランスのとある小さな村から始まったオーガニックブームをまとめたドキュメンタリー。いろいろ勉強になりました。

そもそも、ドイツやイタリアに代表されるように、ヨーロッパでは日本よりも早くオーガニックやスローフード、地産地消のムーブメントが大きなうねりとなって発達してきました(日本でも動き自体は以前からあったとしても、未だニッチの域を超えていませんね)。

フランスは食料自給率100%を優に越える農業国です。日本に比べ、第一次産業をしっかり保護しており、農家への直接補償も日本に比べて十分。農家が野菜を販売したときの売上と同じくらい、国からの補助があったと記憶しています。もはやフランスでは自給率うんぬんよりも安全で自然につくられた農産物をいかに増やすかを考える時期に来ているのかもしれません。もちろん、それがメインストリームになるかどうかは別として。

その映画の中でびっくりしたのが、「フランスで使われる農薬の90%が殺虫剤である」ということ。これを知ると改めて日本とは気候が違うことに気付きます。日本は温暖湿潤気候と言われていますが、もはや亜熱帯かも。ゲリラ豪雨による鉄砲水とかで各地で大きな被害が出ていますね。

つまり、日本は湿気が多いため、使われる農薬の中で多くのウェイトを占めるのが殺菌剤だと思われます。その割合は調べてないからわかりませんが。稲ならイモチ病、カボチャや苺、キュウリとかはうどん粉病など、これらは全部、カビです。つまり、湿気が多いからこその病気。飯尾醸造ではバイオトップという自社の黒酢を薄めて予防しているのですが(詳細はこちら)。

フランスでは蚊などの虫を殺すために使われるとのこと。奇跡のりんごの木村秋則さんなら益虫、害虫をしっかり見極めたアドバイスができそう。そうしたらフランスから農薬がなくなるのでは?なんて考えながら観ていました。

皆さんもぜひ観に行ってください。子供たちが野菜を作ることを始めたことで食への興味がでてきたり、味覚が繊細になるなど、いろんな動きがあったようです。もちろん、これらは時間がかかるため、すべての子供に当てはまるわけではないようですが。日本でもこのような取組がどんどん出てくることを期待しています。また、飯尾醸造と富士酢がお手伝いできることがあればぜひ協力したいと思います。

酔っ払いながらつらつら書いてしまいました。

                       五代目見習い 彰浩