今週は台風が直撃するぞ!!という事で村の稲木場では大忙し。
はざ架けされた状態では風の抵抗をモロに受け倒されてしまいます・・・上陸前に脱穀する人、作業場に撤収する人。丹精込めて作った米を無駄に出来ないため必死。

幸い被害は思いのほか少なく一安心でした。

冬期湛水田



















人里離れた標高500mの高地。ここの田んぼを最後に稲刈りは終了です。
今年は大変厳しい年となりました。夏場の天候不順が大きく響き、例年に比べて分けつが抑えられたり、出穂にもバラつきが出て遅れ穂が目立ちました。
そのためかなり収量減に。
脱穀1



















《脱穀》

今週始め、台風が来る前に!と天日干しの脱穀を。
天気の移り変わりが激しいこの時期、空と睨めっこしながら作業開始です。

脱穀2



















体験会で皆さんに刈り取っていただいた稲も二週間が経過し程よく乾燥しました。
コンバインでの収穫が当たり前の現代。作業効率で考えると天日干しは一手間も二手間もかかります。
また今回のような台風の影響など、刈り取り後の天候も気に留める必要がある訳で・・・えーとこなし?って、そんな事はないかと。

天日によるゆっくり乾燥で食味の向上、籾の長期保存が可能、脱穀した藁の利用価値などが挙げられます。

脱穀3



















脱穀5




















《脱穀トリオ》

例年通り3人での作業。稲木から降ろす者、機械にかける者、藁を束ねる者と。

脱穀4


























いよいよ脱穀された籾が!! 天日干しはここでやっと収穫の喜びを味わえます。
あ〜、今年もいろんな事があったな〜・・・そういえば収穫中にもこんな事が。

「作業場の入口にスズメバチの巣があるわ!! 誰か取り除いてくれー! 誰か!誰か!」とベテラン農家さんが一言。

誰か!!
「・・・」

スズメバチの巣 撤去作業1


























《スズメバチの巣 撤去作業》

やっぱりな〜・・・。

スズメバチの巣 撤去作業2



























スズメバチの巣 撤去作業3


























巣の中や周りにはおびただしい数のスズメバチがブンブンと!!
防具なしでは確実にコチラが抹殺されてしまいます。

「ウォ〜!!」

スズメバチの巣 撤去作業4


























なんとか無事 撤去に成功!って、体当たり芸人か?

ま〜、いろいろとあります。



乾燥機




















《松尾作業場》

脱穀された籾は全て作業場に移動させ規定の水分まで最終乾燥させます。

ここの機械は契約農家さん達と共同で使うのですが、個人所有の物ではないためメンテナンスがね〜・・・て感じ。
毎年 誰かが作業中に機械のトラブルに遭います。

バーナー点検




















水分計点検



























籾摺り機点検




















収穫期に機械トラブルがあって修理依頼しても忙しくてこんな山の中なかなか来てくれません。
だから可能な箇所は専門機関と電話でやり取りしながら直します。

調整




















籾摺り機




















石抜き機




















選別計量機




















《調整》

仕上げ乾燥後は籾摺りを行い、屑米などを選別し玄米が袋詰めされて行きます。

体験会に参加して下さった皆様本当にありがとうございました。今年も何とか収穫を終える事が出来ました・・・お米は。


あとは蕎麦です。順調に生育してたのですが、今回の台風で倒伏してしまいました。こちらの収穫はどうなる事やら・・・また後日 報告します。


               米作り担当 伊藤