今年の米作りも一段落しました。

今週は堆肥や酢の澱を撒き、来年に向けて秋起しを行う予定です。それと来週あたりには そろそろ蕎麦も刈らないと。
富士酢の米の出荷もありバタバタしそうです。

さて、収穫された新米。その後の様子を少し報告させていただきます。

色選1


















色選2
























色選3


















《色選》

昨年から、収穫されたお米は色彩選別という工程を設けております。この色彩選別機に米を通すことで着色粒・虫食いなどの不良米を機械内部のセンサーやカメラが感知し取り除きます。

高価な機械なため、持っておられる農家さんは少数。
松尾の作業場にもない為、お隣の京丹後市の農家さんにお願いし貸して頂いております。

検査1



















検査2



















検査3



















検査4



















検査5



















《いよいよ検査》

検査項目は、充実度・粒揃い・水分・被害粒や異物の混入割合などを確認し等級が付けられます。
水稲うるち玄米(飯米)の場合は、上から1等米、2等米、3等米、規格外と4段階の基準に分別。

まず、刺子(さす)と呼ばれる棒状の器具を使用して、お米をランダムに抜き取ります。
そしてカルトンとかいう白と黒の皿で、お米の色や品質を見比べて判定(悪いお米は白い皿では黒く、黒い皿では白く目立ちます)
またその品種特有の大きさや色、粒揃いなどを調べる訳です。

これは学校でいう通知票です。ま〜、受けなくても判ってるんですけどね! 1等米は。

実際、学生時代の成績は規格外でしたけど・・・。


ちなみに、醸造用玄米の場合は、1等の上に特等、特上と6段階です。

酒蔵搬入1



















酒蔵搬入2


















《搬入》

先週末、検査を終えた契約農家さん達のお米が酒蔵に搬入されました。
ここの米倉庫で販売用のお米と、酒造りに使う原料米が仕分けされます。

米貯蔵庫1



















米貯蔵庫2



















《米貯蔵庫》

販売用の米は米貯蔵庫に保管。
特に定期コースなどの注文を頂いたお客様のお米は この中で温度管理をし保管致します。

精米1

























精米2



















小袋詰め



















《販売用の精米、袋詰め》

玄米、七分搗き、白米と注文に応じて精米、袋詰めしていきます。
精米に関しては、酒造りには醸造用精米機、飯米用は小型精米機を使います。
他所のお米の混入を防ぐために弊社は全て自社精米。

小袋詰め2



















《富士酢の米》

もう注文して頂きましたか? きっと美味しいはずです。
とか言って、私まだ食べてないんですけどね! 出荷が落ち着いたら食べれるとは思いますが。


                 米作り担当 伊藤