盆明けに植えた蕎麦の種。あれから2ヶ月半が経過し刈り取りの日を迎えました。
ホントに蕎麦って早いですね!

稲や麦に比べ、「蕎麦は75日」 といわれる程、種まきから収穫までの期間が非常に短いこと。また 収穫時期によって夏そば(春に種蒔き夏に収穫)と秋そば(夏に種蒔き秋に収穫)に大別されます。

「蕎麦って生育中は手が掛からないけど収穫は大変だ!!」なんて聞いてました。

ま〜、とりあえず一回だけやってみよう! これも経験。

蕎麦植え1ヶ月1



















蕎麦植え1ヶ月2



















《植えて1ヶ月の様子》

凄く伸びて綺麗な白い花を咲かせ、花の周りには昆虫なども飛び回っております。
蕎麦は稲や麦と違い自家受粉が出来ない植物で、花が咲いても蜂や虫の媒介がないと実が付かない他家受粉なのです。

うん、この時期はすこぶる順調でした。

ところが・・・。

倒伏



















10月上旬に発生した台風18号の影響で、一晩にて総倒れしてしまいました。この時はさすがに絶句。何度も目を擦りながら見直しましたが、やっぱり倒れてます。
大変ってこういう事か? 一瞬、蕎麦は無かったことにしよう!って、自分に言い聞かせたりもしましたが、植えて頂いた方達に申し訳ないので ここは責任もって収穫しないと。

蕎麦の実



















《蕎麦の実》

うぉ〜。倒れてもしっかりと実ってます。数名の農家さんがこの畑を訪問し「え〜蕎麦やわ! 収穫したら、お願いやし来年用の蕎麦種として少し譲ってほしい」って言われました。
みんな褒めるの好きやな〜。ホンマか〜? なんて思いながら得意気な顔の私。

蕎麦刈り1



















《収穫》

四方八方に倒伏してるため刈り取りに頭を悩まされます。もちろん手刈り。
1人2人では気が滅入りそうです。

蕎麦刈り2



















蕎麦刈り3



















《蔵人集合》

昨日は秋晴れで最高の天気!みんなでお喋りしながら楽しく作業開始。

蕎麦刈り4



















倒伏しているため枝の部分や葉が絡み合って刈り取りは大変。無理に引っ張ると実がボロボロと落ちてしまいます。

カマでケガ



















《伊藤 出血》

稲刈りとは少し勝手が違うため手元が狂って切ってしまいました。この程度なら問題ないようですが、話しに聞くと蕎麦は灰汁が強いため刈り取り時のケガは治り難いとか。

でも、ま〜、大丈夫でしょう! 私も蕎麦に負けないくらい灰汁?悪?が強いようですから。

蕎麦刈り5



















《藁で結束》

結束も稲とは勝手が違います。一束一束を8の字にしっかり結束。こうする事で枝や葉の絡みが少なくなり稲木に掛け易くなるのです。

蕎麦刈り6



















蕎麦刈り7



















《刈り取り終了》

さすが人数。思ったより早く刈り取れました。スッキリです。

稲木干し1



















稲木干し2


























《天日干し》

稲の脱穀を終え、空いた稲木場で稲と同様に二週間程度天日干しを行います。その後は脱穀作業、唐箕を使って選別作業と続きます。

もうすぐです!「三たて」と言われる挽きたて、打ちたて、茹でたては・・・これで完全自家製蕎麦作りは完結。
来年も休耕田を利用し他の作物を予定しております。

お酢づくりと関係ないでしょ?なんて・・・ま〜、そう言わずに。実は、社長は蕎麦を原料にした酢の製造法の特許をとっています。


               米作り&蕎麦作り担当 伊藤