出張やらなんやらで宮津を離れている間に、蟹漁が解禁されていました。毎年11月6日のはず。

丹後には間人(たいざ)蟹と呼ばれる、全国ブランドのずわい蟹が有名です。1杯で2万円以上もする超高級品。その時期に民宿に泊まろうとすると、1泊2食で5万円以上もするそうです。泊まったことないから、どんな料理が出てくるのかわかりませんが。

とはいえ、地元に住む私たちはそういう蟹を食べる機会はありません。もっぱら、こちら。

こっぺ蟹


≪こっぺ蟹≫

メスのずわい蟹。オスに比べると2回りほど小さいため、脚の身などはあまり食べるところがありません。でも、内子(蟹味噌)や外子(卵)を楽しむなら、こっぺ蟹で十分満足できます。

こっぺ蟹2


こっぺ蟹3


≪内子≫

どうです? 美味しそうでしょう? これがスーパーで398円。

5年前、東京生活から宮津に戻るとき、「嗚呼、あんな田舎に帰ったら、なんもないなぁ」と落胆していたことを憶えています。

でも、今は、宮津に来てくださるお客様に、こう答えるようになりました。

「東京にないものは全部ありますよ。」

海も山も、新鮮な魚や野菜。5年前よりはちょっとばかし大人になったような気がします。

こっぺ蟹(メス)の販売は産卵など資源保全のために1月の初旬まで。田んぼも酒造りもしていない季節ですが、別の楽しみのある11月12月。ぜひ宮津にお運びください。

                      5代目見習い 彰浩