今年の天候はどうなのでしょうか?寒い春です。ここ世屋の桜も今がピークで、京阪神からも多くのカメラマンが棚田に集結されてますが満開時の降雪は記憶にありません。
カメラに収めるには最高の情景ではありますが、米を作る者・・・育苗時での過度の低温は不安要素の一つ。
気温の上昇を祈るばかりです。

ハウス1




















ハウス2



















二週間前に蔵総出で行ったハウス作業
翌日にはプールも とりあえず完成しました。昨年は農水省の事業などで賑やかに行われた一連の作業も、今年はいつものメンバーでひっそり楽しくやっております。

温湯処理1





















温湯処理2





















《温湯処理》

3月末に、昨秋 自家採取した種籾の温湯処理。農薬不使用には欠かせない作業です。
籾表面に付着した病原菌を死滅させる温度〜種籾の酵素が破壊される65℃程度、この温度差を利用して行うのが温湯消毒の原理。適正な60℃10分をしっかりと守って行います。

浸種、催芽




















《浸種、催芽》

温湯処理後は冷水に漬けて、そのまま約10日間ゆっくりと水分を吸収させます。
積算温度が100℃以上になれば、水温を上げて催芽作業へ。

芽出し





















通風乾燥





















播種1





















催芽籾77g





















《播種》

催芽を終えた翌日は いよいよ種まきです。もう見慣れた播種量ですが、一般農家では考えられないのでは? 苗箱も増え育苗スペースも広く取る必要があります。また機械植えでは欠株は避けれません。
しかし、これも丈夫な苗作りの必須条件。

播種2





















播種が終われば 即、ハウス内のプールへ運び保温、保湿シートを。ここから田植えまでの間 長い育苗生活の始まりです。

降雪1





















降雪2





















降雪3




























一本桜の満開時の降雪はご覧の通りです。残念ながら予定されていた花見も急遽 屋内に変更・・・ま〜、飲めれば何処でもいいんですけどね!


               米作り担当 伊藤