今年の春の異常気象のせいで、無農薬の青梅が手に入らないことは先日のブログでお伝えしました。とはいえ、毎年仕込んでいる梅酢を品切れにするわけにはいかないし。そんなとき、いつもお世話になっている取引先から、「少しだけならあります」とのお知らせをいただきました。

そして、昨日届いた青梅をさっそく仕込みます。

梅酢の仕込み


≪無農薬の青梅≫

待望の青梅。きれいです。

梅酢の仕込み2


梅酢の仕込み3


≪洗浄≫

半切りにたっぷり張った水で梅の表面の汚れを丁寧に取り除きます。ここまでは、梅酒を漬ける酒屋さんなど、どこでもやられていること。ここからが、家庭と同じ手間をかけるところです。

梅酢の仕込み4


梅酢の仕込み5


梅酢の仕込み6


≪ヘタとり≫

次に1個ずつヘタをとっていきます。これ、すごく時間がかかる作業。その分、美味しい梅酢ができます。家庭では当たり前の作業でも、業務用に造る際にはなかなか同じようにするのは難しいものです。

梅べにす梅くろすはこのように下処理をした上で、氷砂糖と共に1年から1年半ほど酢に漬けてできあがります。じわじわと梅のエキスと香りがお酢に浸透することで、爽やかでまるみのある、夏にピッタリの梅酢ができるのでした。

                      五代目見習い 彰浩