昨日は女子バレーの準決勝でしたが、こちら宮津でも両国が対峙しておりました。と大袈裟なことではなく、この土日、ブラジルからの取材があったのでした。

ブラジルからの刺客、いや取材陣の皆さんはというと…。

ブラジルで和食部門のNo.1に選ばれたというシェフ、そのレストランの社長、人気雑誌の編集長、若手ながらカンヌ出品も考えているという映像作家(カメラマン)、他に日本人のコーディネーターさんやカメラマンなど、総勢7名。

彼らは北海道、金沢、京都を経由して宮津へ。聞くところによると、日本の食材・料理を巡る旅を写真や映像つきの書籍にまとめる予定だとか。

というわけで、まずは宮津駅で合流後すぐに千歳で新蕎麦。続いて、飯尾醸造の酒蔵で紅芋酒の仕込み、酢蔵の見学やティスティング。夜は、カネマスで七輪焼き。

翌日は、京丹後市弥栄町にある縄屋へ。

ブラジルからの取材


≪カウンターに8名≫

ここ、ホンマにすばらしい。この日は撮影のために庭や個室も見せていただきました。器や建物も含めて、特に外国の方が日本の文化に触れるにはこれ以上ない場所のひとつ。

いただいた料理をご紹介します。

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≪先付≫

ヅケにしたブリの付け合わせ、最初はおろした蕪かと思ったら、酢飯のお粥のようなもの。主人の吉岡さん曰く「料理屋なので寿司を出すのは抵抗があって。あるとき思いついたのがこれでした」と。

ブリの脂とお粥の酸味、たしかに寿司っぽい。ブラジルの皆さんの感想は、って? 「素晴らしい! 美味しい!」と嬉しい声が上がりましたよ。彼らの日本食リテラシーが高いことを改めて感じました。

付け合わせの蕪や人参などの野菜も自家菜園のもの。これだけでも、京都や東京ではできないお店であることを実感していただきました。

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≪椀≫

粕汁。酒粕と春菊の香り、濃厚な雲子。う、うまい。

ブラジルからの取材4


≪造り≫

スズキとサワラ、オニエビ。

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≪焼きもの≫

これ、たまりません。これ食べるためだけに行ってもいい、ってくらい。お出汁で炊いた後、米粉をつけて揚げて、最後に炭火で炙ってあります。外側はサクサクサクッ、内側はねっとり、食べる側はうっとり。

他の料理も簡単にご紹介。

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≪口直し≫

おろし蕎麦。

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≪揚げもの≫

胡麻豆腐を葛粉であげたもの。海老と百合根、コリアンダーのかき揚げ。

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≪ごはん≫

お赤飯にメスの間人蟹(こっぺ)の餡がかかっていました。外子、内子もたっぷり。

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≪デザート≫

にごり林檎酢のアイスクリーム 林檎の赤ワイン煮。

吉岡さんから、「これを一番食べてもらいたかったんです」とうれしいお言葉を。実はこの瞬間、ブラジルのシェフの心がシンクロ。彼の一番のお気に入りがにごり林檎酢だったのでした。

「うちではアップルヴィネガーを使ってるけど、こんな素晴らしい酢には初めて出会った」と2リットルも購入していただきました。地球の裏側、サンパウロまで持って帰られるのです。

様々な分野のトップで活躍されている皆さんから大きな刺激をいただいた2日間でした。あと数日間、彼らが日本の本物の食文化に触れられますように。

                   五代目見習い 彰浩