棚田での草取り作業。いくら涼しい日とはいえ、1時間半もやればヘロヘロになります。水分補給しながら、道端で休んでいると近所の農家さんがスーパーカブで登場。

「そこの檻にイノシシが掛かっててなぁ、今から猟師さんが来るんや」と。

イノシシくらい、何度もみたことはあります。棚田ではもちろん、こないだなんて、酢蔵の側の檻に80kgクラスの大物が2頭も入ってました。しかししかし、今回は話が違います。だって、猟師さんが来るってことは・・・。

イノシシ


≪檻に入ったイノシシ≫

おそらく60kgくらいという雄。ふだんから、この周辺を遊び場やねぐらにしていたようで、あちこちに土を掘り返した後が。写真を撮ろうと近くに寄ると、威嚇してきます。

そうこうしていると、軽トラで猟師さんが登場。

イノシシ2


≪槍を片手に≫

刃先をよく研いだという槍を携えて、イノシシに近づいていきます。ヤツは猟師さんと対峙した瞬間、なにが起こるか察知したようです。

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イノシシ3


≪背中で語る≫

具体的に書くことはやめましょう。

ただ、ヤツは一言も発せず、逝ってしまいました。その後、農家さんの自家用ショベルカーに載せられ、山の中に土葬されるとのこと。近年、イノシシがたくさんとれることから、解体して肉を取ることが減っているようです。

さて、私たち5人は作業に戻りましたが、なんだかテンションは下降気味。米作りにとっての宿敵であることは間違いないのですが、目の前で現場をみてしまうと・・・。

午後はそんな気分を吹き飛ばすために、昼食後にこちらへ。

イノシシ4


≪世屋高原休憩所≫

こんな施設ができました。

「棚田の保全活動や里山体験、エコツーリズムなどが行われており、この地を訪れる方々の憩いの場、交流の場に、また地域づくりの拠点となることが期待されます」

という目的でつくられました。今度の稲刈りの際は、ここのトイレを使わせてもらう予定です。男女2か所ずつあるため、体験会などの多人数のときには助かります。

イノシシ5


≪藤棚≫

また、世屋の保存会が守っている藤織用の藤棚もあります。来年の5月、6月には紫色の藤の花が満開になるのでしょうか。楽しみです。

              五代目見習い 彰浩