宮津の隣にある京丹後市の住宅街にひっそりと佇む縄屋。はっきりいって、私は虜になりました。まだ30代後半の店主、吉岡さんの創る店の大ファンです。

 「こんな辺鄙なところにあって、やっていけんの?」

と心配されるお客様も多いとか。

そんな縄屋が10月から月に1、2回だけ、鮨屋になります。その試食会は3回行われたようですが、1回目と3回目にお邪魔してきました。

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≪店主≫

このカウンター越しに至福の時間を過ごせる人数は最大で8名。

では、どんなものをいただいたのか、ご紹介します。

縄屋 鮨の最終試食会


≪グジの昆布締め≫

10月1日、2日の鮨の会では、「鮨と日本酒」をテーマに、地元・竹野酒造の若き杜氏がカウンターの中からサービスをします。

最初のお酒は純米大吟醸の斗瓶囲い。普段、大吟醸を飲むことはほとんどありませんが、食前に飲んだそれは、華やかな香りとすぅーっと切れる後味が、「これから、美味いもんを食べる」ための胃にシフトチェンジしてくれます。

この後は、食中酒(純米や純米吟醸)や熟成酒などが料理に合わせてでてきます。

では、この日の料理の一部を。

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≪鮨と肴≫

一般的にお鮨屋さんでは、肴をひととおり食べた後、鮨を握るお店が多いと思います。縄屋では、鮨と肴がランダムに出てきます。

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≪アワビ≫

生のアワビを肝ソースで。純米酒のお燗と共にいただくと、最高でございます。

次の握りは、飯尾醸造の赤酢プレミアム。酒粕を3年ほど熟成させてから造る特注品です。2軒にしか出荷していないので、興味のあるお鮨屋さんがありましたら、直接、ご連絡ください。

ちなみに、縄屋では、富士酢プレミアムと赤酢プレミアムを、魚や仕込みによって使い分けています。

このアワビシリーズについて、食後の話し合いで、「肝ソースの旨みが圧倒的過ぎて、握りの印象が弱くなってしまう」という意見が出ました。たぶん、本番は握りの後に肴という順番に変更されるはず。このように、店主と食べ手が意見交換することによって、本番当日はさらに美味しくなると思います。

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≪食べたもの≫

マグロやウニ、イクラなどはありません。すべて地元の海で捕れたもの。もちろん、米も酢も野菜も、地元・丹後。江戸前ならぬ若狭前の鮨です。

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≪デザート≫

和栗の渋皮煮。

これは毎年限定100セット?のお節にも入れているそうです。

至福の時間でした。ちなみに、写真に掲載していない料理もいくつかありましたが、お酒込みで8,400円。

興味のある方は、こちらのブログをご覧ください。電話番号なども記載されています。