2011年10月17日

必要とされ続けるために、必要とされる範囲を決める

10日振りに蔵に戻ってきました。

群馬県に出張して、感じたことを書きます。「酢造りを教えてほしい」との依頼があり、宮津から電車を乗り継ぎ6時間かけて行った場所で感じたこと。

それが、

   必要とされ続けるために、必要とされる範囲を決めること

飯尾醸造はお酢屋ですので、他社さんにお酢造りをお伝えする必要はないのです。とはいえ、3つの点で共感できたから、ぜひがんばっていただきたいと思ったわけです。

 1.地元の農産物の価値や利用範囲を高める

 2.伝統的でまじめな製法で造る

 3.地元の産業やまちづくりに貢献する

この3点を考えて、食酢業界に新規参入されるなら、競合ではなく仲間。なぜなら、今の日本ではブラックボックス化することで、原料でも作り方でも、ほとんどの消費者をケムに撒くことがことができます。これは、お酢に限らず。

具体的には、外国産農産物でも国内加工してしまえば原産地表示を書かなくてもいいとか、添加物に準じたものを使っても「無添加」と表記できるとか。

万人に満足してもらえる商品・サービスがない以上、造り手側がお客様を選び、その方のためだけに全力投球し続けることが必要です。

飯尾醸造は富士酢製品をたくさん造ることができません。だからこそ、

  ・地元で農薬を使わずに栽培してくれる契約農家さんを大事にする

  ・お客様に、富士酢にしかできない製品とサービスをお届けする
   (安心と美味しさと健康)

  ・自分たちで米作りをすることで、棚田の景観を守る

たったこれだけのことしか、やりませんし、できません。
やることが少ないからこそ、続けていかなあかんわけです。

           五代目見習い 彰浩





この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/iiokome/51296936