先日、京丹後市にある縄屋で、日本酒を楽しむ会に参加しました。日本酒を楽しむ会といっても、身内の集まりのようなもの。7名がめいめい、酒を持ち込んで、料理と一緒に楽しみながら酔っぱらうというもの。

この日は、伊根にある向井酒造の杜氏、長慶寺さんと、京丹後にある竹野酒造の杜氏、行待くんも。他に、富士酢の米を作ってくれている若手農家、隅野さんなど。11月から始まる酒造りを前に、たらふく飲んできました。

縄屋 日本酒の会


≪持ち込んだ酒≫

今回のルールはたったひとつ、自分の蔵以外の酒を持ってくること。

といっても、このルールが発表されたのが前日だったこともあり、長慶寺さんは向井酒造の純米でした。そりゃ、急に言われると買いに行く場所がないから厳しいわけで。

私は、七本槍 純米吟醸と伯楽星の純米大吟醸。普段、家では一滴も飲まないのでストックはないのですが、この2本だけとっておきの酒として寝かせていました。

まずは、伯楽星の純米大吟醸で乾杯。今、人気のある酒に比べ、糖を半分ほどに減らしているにもかかわらず、口当たり柔らかで、すうーっと沁み入ります。ちなみに、大学時代の同級生の酒。

七本槍は、杜氏の冨田さん曰く、「肉とかがっつりなものと相性よし」だとか。これも、完全に食中酒。純米酒の美味さを知ると、日本酒大好きになりますよ。

「日本酒って、悪酔いするから・・・」という印象を持っている方、ぜひ小さな蔵で丁寧に造られた純米酒を飲んでみてください。その美味しさにびっくりするはず。

そして、縄屋の吉岡さんが最初に出してくれたのが、こちら。

縄屋 日本酒の会2


≪猪の吟醸粕汁≫

ちょっと肌寒い夜だったこともあり、最初にあったかい料理がありがたかった。酒粕の香りを楽しみながら飲む酒。言うことありません。ちなみに、この日、私が持ち込んだ、やまつ辻田のゆず七味がさらに香りを複雑化してくれています。

しかも、この粕汁に入っているイノシシ、農家の隅野さん達が仕留めて、縄屋の吉岡さんが解体したものだそうな。一度、表面を焼き付けてから煮込んだイノシシの旨み。

縄屋 日本酒の会3


≪ブリの刺身≫

丹後はブリの産地でもあります。旬は12月に入ってからですが、適度な脂がちょうどよかった。わさびは各自、すり下ろして。

と、他にも何品かいただき、ゆるゆるとした時間が流れて、あっという間に3時間。

シメは、蕎麦。

縄屋 日本酒の会4


≪蕎麦≫

これも、吉岡さんが厨房で打ってくれました。

でも、まだ食べ足りない。もっと食べたいというリクエストに応えて・・・

縄屋 日本酒の会6


縄屋 日本酒の会7


≪ラーメン≫

パスタを使ったラーメン。

「今日は居酒屋料理ですよ」という縄屋の店主の言葉に嘘偽りはありませんが、その美味しさに酒が進んだ夜でした。やっぱり、縄屋はすごい。

ちなみに、この日も紅芋酢を持ち込みました。チェイサーの水に入れてガブガブ飲みながら、日本酒を飲めば、悪酔いせず。参加者の皆さんも紅芋酢の力に驚いてました。

                     五代目見習い 彰浩