今年も青森の木村秋則さんから、りんごが届きました。
化学農薬も肥料も使わずに育てたりんごは、入手困難なこと
で更に人気に拍車がかかっているようです。
そんな「奇跡のりんご」を毎年、たくさん分けていただいたいる
木村さんに感謝しつつ、その名に恥じない酢造りをいたします。

横りんご大小




















毎年、品種は届くまで分かりません。
おおかた、フジのようですが中にはこんなものも。
可愛らしい見た目とは裏腹に、強烈な酸っぱさ。

切るまでもなく、桶に移しただけで、甘酸っぱくフレッシュ
な香りが蔵を支配します。


横りんご洗い


















縦ヘタ取り

































縦すりおろし口































酒造りに雑菌は大敵。
埃が溜まりやすいヘタと底の窪みは、丁寧に洗った上で取り
除いてから、ミキサーですりおろしていきます。
ちなみに芯は取り除きません。
なぜなら、通常のりんごのような固く、渋い芯がほとんどない為。
あるのは種だけなのです。



縦すりおろし

































横全体


















木村さんのりんごは、切ってもすぐには茶褐色にならない
程、生命力が強いのですが、それでもなるべく早く、鮮度
を保って仕込みたいところです。

ただ、手仕事中心の造りですので、人数勝負となります。
そこで今年は、米作りでお世話になっている京都大学
農交ネットのメンバーが加わってくれました。

寒い中、集中して作業をしていただき、ありがとうござい
ました。

明日、残り1/3のりんごを加え、5-6日でりんご酒が出来
上がり。その後は150日必要な酢酸発酵が待っています。


                           蔵人  秋山