祖父であり三代目の輝之助が農薬を使わない原料米を使い始めて50年。当時はお客さんに「安心して美味しく使ってもらえる酢を提供する」、それだけを考えて「純米富士酢」を造っていたはずです。

その後、四代目の毅が「ぽん酢」や「すのもの酢」などの他に、健康に良い黒酢を出張や旅行に持ち運んで手軽に摂ってもらいたいと開発した「食べる富士酢」
ありがたいことに発売から13年以上も通販で人気No.1のロングセラーになりました。たくさんのお客様から「食べる富士酢」のうれしいお声をいただいております。

また、「紅芋酢がガン・老化のもと、抑制」と日本農業新聞の一面で紹介されていたのを見て、毅が造った「紅芋酢」
こちらは臨床試験ですばらしい結果が出たこともあり、お客様の声を最もたくさんいただいています。今ではお客様だけでなく、私たち蔵人にとっても「食べる富士酢」と「紅芋酢」は健康維持に欠かせない日々の習慣となっています。

今回、新たに健康のための商品「ファイトケミカルプラス(Phytocemical Plus)」をご紹介します。そのきっかけとなったのは、私自身が先天的(遺伝子的に)めちゃめちゃカラダが弱いという事実を知ったことでした。詳しくはこちらをご覧ください。

3年前、東京で高橋弘先生の「免疫力を高める野菜パワー」という講演を聴く機会に恵まれました。そこで初めてファイトケミカルに出会ったのです。ファイトケミカルとは、植物由来の機能性成分。芽を出してから動けない植物が紫外線などから身を守るためにつくり出した成分です。

  ・老化を防ぐ抗酸化作用

  ・免疫力を高める作用

  ・ガン抑制作用


があることがわかり、近年、注目されています。


その講演を聴いて感じたのは、

  ファイトケミカルの考え方が広まれば、日本の医療費はガクンと減らせる

「紅芋酢」とか「食べる富士酢」はうちの蔵でしか造れへんから、大勢の人に買ってもらうことはできません。一方、ファイトケミカルスープは違います。誰でも簡単に家の台所で作ることができる。女性にとってはアンチエイジングに最適。だからこそ、3年ほど前から、ブログやワークショップなどでスープの作り方を含めて、ずーっと発信し続けてきました。

いろんな野菜をスープにして飲むことで、野菜の栄養を余すことなく吸収できると。もちろん、高橋弘先生の言葉の受け売りですが。

免疫力を高めるスープ


≪ファイトケミカルスープ≫

作り方は簡単。こちらのブログで紹介しています。
生野菜のサラダやグリーンスムージーはこちらでも書いたように消化酵素を摂るには最適。しかし、もっとも重要な栄養素であるファイトケミカルを摂るには効率が悪すぎます。というのも、

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≪植物の栄養は生のままでは摂りづらい≫

植物細胞は細胞膜の外に硬い細胞壁で覆われているため、ヒトがよく噛んでもファイトケミカルはほとんど吸収できないのです。

よって、加熱することによって細胞壁を壊し、細胞の中にある栄養素をスープに溶かして初めて、効率よく効果的に身体にとりこむことができます。

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≪野菜の種類と調理法による抗酸化力の違い≫

なんと、ニンジンの葉からとったエキスの抗酸化力は、ニンジンジュースの1万倍!
※クリックすると拡大できます

健康を維持する近道は最新の医学的情報を入手することでした。しかし、スーパーでニンジンの葉を手に入れることはなかなかむずかしい。それなら年に2回の収穫時にフリーズドライしてしまえば日保ちする。

そう気づいてからは、フリーズドライした野菜を粉末にして昆布を加えるなど、秘かに商品開発を続けてきたのでした。私のように出張が多い人は毎日、ファイトケミカルスープを飲むことはむずかしい。だから、携帯できるスープの素をつくりたかったのです。その間、東日本大震災があり、放射能汚染の問題が深刻化してきました。ファイトケミカルスープは免疫力を高めることから、放射能によるDNAのコピーエラーにも効果があると言われています。なんとかして、スープを商品化したいと試行錯誤していました。

そんなとき、ある特別な方法で野菜の栄養を最大限、抽出できることを発見された商品「ファイトケミカルプラス」に出会いました。私のように出張や外出の多い人、自宅でスープをつくる時間的な余裕のない人にとって、これは最高です。というわけで、飯尾醸造で販売させていただくことになったのです。

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ファイトケミカルプラス 20日分 3,150円

原材料は、ニンジンの葉、ニンジン、タマネギ、キャベツ、カボチャ、デキストリン(粉末にするため)。いたってシンプル。野菜の産地や栽培方法もトレースできるようです。

そして、飲み方が簡単なのがうれしい。

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≪熱湯を注ぐだけ≫

むっちゃくちゃええ香りがします。

植物の細胞壁を壊すため、熱湯を40〜50ml注いだらスプーンなどで混ぜて1分ほど待って飲むだけ。これならホテルでもコーヒー用の湯沸かし器で作れます。ただ、あまりにも香りが美味しそう過ぎるため、飲んだときの旨みに欠ける部分は逆にマイナスに働くのかもしれません。ただ、青汁的「マズイっ、もう一杯」な感じではなく、すーっと沁み入ります。

まだ、ファイトケミカルプラスは量産できる体制を整えている最中です。私は運よく、この販売権をいただきました。ですので、日頃から富士酢製品をご愛顧いただいている皆様にご紹介させていただきます。

でも、これを買っていただかなくても、野菜を買ってご自宅でスープや味噌汁、鍋をつくっていただいたら同じ効果が得られます。ファイトケミカルの考え方が世界中に広がり、人間の健康寿命が延びて、ガンや動脈硬化などの病気にかかる人が一人でも少なくなることを心から願っています。

ファイトケミカルについて詳しく知りたい方には高橋弘先生の著書をおすすめします。

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≪著書≫

  ガンにならない3つの食習慣 ファイトケミカルで健康になる(ソフトバンク新書)

  病気を治す!命の野菜スープ(宝島社)

私はこの2冊を読みましたが、他にもたくさん発売されています。

  ガンにならない! ファイトケミカルスープ健康法(泰文堂)

  ハーバード大学式「野菜スープ」でやせる! 若返る! 病気が治る! (マキノ出版ムック)

  名医が教える「老けない食べ物」 若さを保つ最強食材と組み合わせ (impress QuickBooks)

この本や「ファイトケミカルプラス」、ブログの情報が皆様の健康のお役にたてることを願っています。

   五代目 彰浩