酢造りの相見です。今回は雪見障子の張り替えに挑戦しました。雪見障子とは、障子の半分がガラスになっていて、障子を閉めても外の景色が見える障子のことです。
部屋の中から雪が積もった景色を楽しめることから、雪見障子と呼ばれています。
まずは、上下する障子を外さなければならないのですが、わからないので検索すると、外し方として「左右どちらかに寄せる、木がはめてあるので千枚通しで外す、バネが付いている」と三つのパターンがありました。三つとも実践してみましたが、「左右に寄らない、千枚通しでも木が外れない、バネが見当たらない」。困った末に、納入した建具屋に電話をしてみると、同じことを言われました。「寄らない、木もバネもない」と伝えると、「私達は玄人の仕事をしてるのでわからないでしょう」との答え。改めて外し方を尋ねると、「千枚通しで真ん中あたりを刺して、木を外し、戸を寄せるとバネが見えるので、バネを押さえながら持ち上げると外れますよ。」と教えてもらいました。早速実践すると、見事に外れました。その時は感動すら覚えました。
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外れさえすれば障子紙を張るだけ、前回の経験をいかし手早く張ることが出来ました。
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ガラスの光の透過率は90%。それに対して障子紙の光の透過率は40%〜50%です。光を拡散してくれるので、部屋に柔らかく差し込み、独特の雰囲気を醸し出してくれます。
十年近く手を付けなかったことをこの時だからこそやろうと思えたのかもしれませんね。
      酢造り担当  相見