今回も醸造設備等を取り扱っておられる商社からの紹介で、新潟の武蔵野酒造にお邪魔させていただきました。
武蔵野見学01

武蔵野酒造の代表銘柄『スキー正宗』
カタカナ名が入った珍しい銘柄は昭和2年から使用されているらしく長い歴史があります。
由来なのですが、元々蔵の所在地である高田(現上越市)は日本スキー発祥の地で、
当時スキーを使って町興しを計ろうと地域ではスキーを冠とした様々な物が造られていたようで、
その流れから大正時代まで使われていた『越山正宗』という銘柄を『スキー正宗』と改称し現在に至っているとの事です。
武蔵野見学02

お忙しい中時間を割いていただき、萩原亮輔杜氏が蔵案内をしてくださいました。
今回は本当にびっくりするお話をたくさん聞くことができました。

はじめに「こちらのお蔵では何人で仕込みをされているのですか?」と尋ねたところ、「基本的には私1人です」と仰るので、いきなり頭の中は??????となりました。
飯尾醸造では繁忙期には5人で作業をしているので、そんな事が可能なのかと衝撃を受けました。

そして案内された場所は原料処理から発酵、上槽、瓶詰めまで全てパネル式の空間で完全に空調管理されており、タンクは全てサーマルタンク(2重構造のタンクで外側の冷却水で醪の品温管理が出来るようになっている)。
限られたスペースに設備を上手く配置する事で無駄な動きを少なくし、1人でも回せるように合理化が隅々まで浸透していました。

仕込み期間や製造量も違うので単純に比較できるものではありませんが、うちの蔵もまだまだ工夫できるところはあるなと思いました。
また萩原杜氏は営業企画部部長も兼任されており、毎日凄い仕事量をこなしておられる事に驚きました。
私自身ももっと働き方を改革していかないといけないなと考えさせられた1日でした。
武蔵野見学03
< 自分へのお土産… >

やはりインプットは大事ということで、口からインプット・・・



酒造り担当  藤本