飯尾醸造では熟成酒粕を発酵させたお酢を製造しています。いわゆる赤酢というやつです。
その原料は長期熟成させますので、その年に出来上がった酒粕は容量5,000Lのタンクに少しずつ入れ、空気を抜く為に専用の長靴を履いて踏込み、タンクを満杯にして寝かせております。そして熟成後使用する時はタンクの中に入ってスコップで掘らなくてはなりません。これが中々の重労働なのです。

そこで蔵倉庫の整理も兼ねて、今回思い切って酒粕を取り出しやすい容器へ移し替える事にしました。
酒粕移動01
<酒粕を8トン移動したらこんな顔になります…>


先週はまだ緊急事態宣言中という事もありイタリア料理店acetoのスタッフ達が手伝いに来てくれました。
この日の前後は田んぼの稲刈り手伝いだったので相当疲れたと思いますが、いつも慣れない仕事を一所懸命に頑張ってくれます。
ふとacetoオープン当時に皆と一緒に仕事していた頃の事を思い出し、懐かしい気持ちになりました。
酒粕移動02
<率先してタンクに入ってくれた店長 ありがとう!>酒粕移動03
<いつも元気に笑顔で働くスーシェフ ありがとう!> 酒粕移動04
<そしてまさかのシェフ登場にびっくり! ありがとう!>

この後タンクを処分業者に持って帰っていただくため、みんなで蔵出し作業をしました。
全ての作業を終えるのに日数は掛かりましたが、みんなの協力の下なんとか目処が立ちました。
これで作業効率も良くなり、酢造りチームも楽に作業が出来ると思います。

さて、ぼちぼち今年の酒造り準備を始めます。


酒造り担当 藤本