お世話になっております。
蔵人の三原です。

宮津はこのところ天気が良く、少し肌寒いですが比較的過ごしやすい日が続いています。
と、書いていたら本日お昼に雨が降りました。
なかなか予報通りとはいかないようです。

これから冬になっていこうといところで、酢蔵の方では先日タンクの筵(むしろ)を増やしました。

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インスタグラムにもあげましたが、筵がけをする相見大先輩です。
折を見て他のタンクにも厚着をしていってもらいます。


話は変わりますが、寒くなってくると、いよいよ酒の仕込みが近付いてきた感じがいたします。
これから年末までは紅芋、年明けからは米の酒造りであります。
どきどきわくわくですね。

さて、酒造りといえば、私すごく楽しみなことがございまして、こちら、

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画像は今年 1月頃(前年度)のものですが、発酵中のお酒です。
表面が泡立って、しゅわしゅわしているのが伝わりますでしょうか。
元気に発酵していると、炭酸ガスが発生してこんな感じになるのです。
面白いですよね。
更に対流が起きて液面が動いたりするとテンションが上がります。
可愛げすら感じますね。

こういう発酵の様子を眺めるのが好きでして、今年度も密かに楽しみにしています。

しかし、面白がってばかりはいられません。
可愛いしゅわしゅわですが、このタンクの中に顔を突っ込もうものなら途端に牙を剥いてきます。

このタンクの中には、先述の炭酸ガスが充満しています。
目や鼻への強い刺激がありますし、そもそも呼吸なんて出来ません。
つまりすごく危険なのですね。

他にも、麹を造る麹室の中も気をつけなければなりません。
麹菌は繁殖する際に酸素を必要とします。
麹室は通気口こそあれど閉じた空間になりがちなので、酸素濃度も低くなりがちです。

と、いうわけで、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習なるものを受講してきました。

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酸素濃度測定器など機器の扱いや、応急の心臓マッサージ等の講習をうけました。
硫化水素中毒の危険は、当酒蔵にはまずないので、検知器なんかも初めて見ましたが、なかなか興味深かったです。
とりあえず皆さん、酸素濃度 18%未満の場所や、硫化水素ガス濃度 が10ppmを越えるような場所には行かないで下さい。
長期間密閉されていたようなところは危ないです。

講習で得た知識を活かして、より安全に配慮して酒造りをして参ります。

蔵人 三原