先日、福知山市の水谷虎屋農園さんへお邪魔しました。ここでは、主に米と梅の自然栽培を取り組まれています。

まず、自然って聞くと何も施さないというイメージがあります。
厳密に言うと…
自然=環境と土壌の栄養素で完結させる。

また、自然○○… 栽培?農法?で少し意味合いも変わってきます。
自然栽培は、人が耕起や除草などを必要に応じて行い、自然農法は種まきや収穫以外は人手を極力使わず、雑草をも敵とせず共存するという考え。
もちろん今の慣行や有機農法とも違うため、農薬や肥料、抑草資材など外部からの投入がないことで、法的な定義もなく実践者の思想が大切になります。
なので、自然栽培&農法を行う農家さんちにお邪魔する時は、その『思想と行動』を学びとしております……狭量な僕では無理かも。

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ここ近年、肥料や燃料の高騰が悩みの種となり、自然栽培&農法のようにコスト削減につながる方法に注目してる方も多いはず。
しかし、土壌のメカニズムを把握もせず、軽々しく飛びつくと、雑草繁茂や虫の被害などでエライ目に遭います…コスト重視に気をとられ、肝心な作物がとれなければ本末転倒なのです。

僕個人的には、自然○○なら冬期湛水&不耕起が良いと思っています。
手短に言えば…秋の収穫後から春先まで田んぼへ水を張り、微生物に稲株やワラを分解してもらって、稲の生育区間に収穫までの栄養素を蓄積させること。
しかし…田植え前に耕起や代掻きをしてしまうと土壌がドロドロになり、必要な栄養素が根の届かない耕盤層(底)まで沈んでしまいます。
それが原因で根の周りには栄養素のない空間層ができ、生育途中に吸収するものが無く育たなくなる…という認識。
車なら走行中のガス欠状態、人なら志半ばで栄養失調ってとこです。
なので、生育期間中に稲の根周辺に栄養素をどれだけ混在させるかが鍵となります。

また、不耕起を続けることでサヤミドロという緑藻が発生してくれます。彼らは自然農法にはかなりの功労者で、水中の有機物の分解や酸素を供給してくれたり雑草の生長も抑えてくれる優れもの。

結局のところ、自然農法は…
冬期湛水、不耕起で発生したサヤミドロなどのようなものが→植物性のプランクトンや微生物を活性化させ→有機物を分解→一般的にトロトロ層と言われる(栄養素の宝石箱やっ〜!)を作って稲を育てる。
これらは全てが繋がっている!… 逆にこの循環が一つでも崩れるとダメ!ってことでしょうね…たぶん。

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水谷虎屋農園さんも、以前お邪魔した亀岡市の原田自然農園さんと同様に、環境や土壌の性質に理解を深めておられます。
それと、自家採取した種籾を使い続けることで、その地の環境に慣れ、タフな稲になる事も実証されています。

今回も有意義な時間を過ごす事が出来ました(具体的な内容は長くなるので省略しますが…)

お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございました。


            米作り担当 伊藤