昨年末に手に入れた木桶を使うべく、その準備として水を溜めました。
この木桶は新品ではなく、もともと酒屋さんで使われていたものをバラした後、表面を削って組み直していただいたものです。
新桶の場合は木の香りが強いため、最低30回以上水の出し入れをする必要があるのですが、これは新桶ではないので漏れをチェックするために水を張りました。
表面を削っていただいたお陰で、木の爽快な香りが蔵全体に広がります。
このような立派な桶を見ていると、思わず風呂に入りたくなってしまいます。
五代目見習い 彰浩
現在は大型の木桶はなかなか手に入らなくなってきました。
飯尾醸造でも以前は木桶で酢を造っていたのですが、木桶の寿命(約40年)によって、現在は使っておりません。
ちなみに味噌や醤油に使われている木桶は塩分が浸透することによって強度が増し、寿命は100年近くにも延びるようです。
大型の木桶を作る技術のある桶屋さんは現在、全国でも2・3軒しか残っていないようです。その理由として、昭和30年以降に酒屋さんが木桶からホーロータンクを使うようになったことが廃業に繋がったようです。
現在の日本酒は淡麗辛口、つまりさっぱりとした味が一般的に好まれており、木桶で造った酒とは相反するものです。しかし、一部の酒屋さんで木桶仕込によるお酒を復活されているところも徐々に増えてきています。
お酢についても、木桶の独特の芳香はうまく使えば個性的で美味しいお酢ができるのではないか、と考えています。
古来のお酢醸造と共に、木桶製造も伝承されるべき貴重な日本の文化であり、技術だと思いますのでぜひ残していただきたいと思います。
飯尾醸造でも以前は木桶で酢を造っていたのですが、木桶の寿命(約40年)によって、現在は使っておりません。
ちなみに味噌や醤油に使われている木桶は塩分が浸透することによって強度が増し、寿命は100年近くにも延びるようです。
大型の木桶を作る技術のある桶屋さんは現在、全国でも2・3軒しか残っていないようです。その理由として、昭和30年以降に酒屋さんが木桶からホーロータンクを使うようになったことが廃業に繋がったようです。
現在の日本酒は淡麗辛口、つまりさっぱりとした味が一般的に好まれており、木桶で造った酒とは相反するものです。しかし、一部の酒屋さんで木桶仕込によるお酒を復活されているところも徐々に増えてきています。
お酢についても、木桶の独特の芳香はうまく使えば個性的で美味しいお酢ができるのではないか、と考えています。
古来のお酢醸造と共に、木桶製造も伝承されるべき貴重な日本の文化であり、技術だと思いますのでぜひ残していただきたいと思います。