京都市から松平さん、手塚さんが見学に来られました。以前から富士酢をお使いいただいている方々です。
松平さんは京都の漬け物の文献を基に府内の郷土食を復元・活性化したいとの思いから、「酢粕漬け」の手がかりを求めて弊社に来られたとの事。
しかし…
私の漬け物に関する知識はゼロに近く、ご満足いただけなかったと反省しています。奈良時代に「酢粕漬け」と表記されたものが果たして現代の「食酢」なのか?昔の鮨が魚とご飯を乳酸発酵させた「熟れ鮨(なれずし)」だったことを考えると、もしかしたら違うものかも?と答えのない疑問が浮かんできました。
松平さんが持ってきてくれた、なんとか漬けっていう京都の絶滅危惧種?の漬け物はまだ1年物だったようで、しょっぱくてカドが立っていて、正直そんなに美味しいものではありませんでした。2年もの、3年ものの味は全然違うのだと思いますが。
今日、30歳になった私としては、このカドの立った性格を少しずつでも丸く、味わい深いものにしていければ、と考えさせられました。
漬け物に学ぶ三十路の心、であります。
五代目見習い 彰浩