今年の6月28日にこのブログで紹介させていただきました、木村さんの無農薬りんごが先日蔵へ届き、早速仕込みを開始いたしました。
農作物の中でも無農薬栽培は不可能といわれている、大変貴重なそのりんごを使ってお酢を造るわけですから失敗は絶対に許されません。

さて、無農薬なのでゴシゴシと洗う必要はないのですが、輸送中に付いたホコリなどを落とすために「半切り」と呼ばれるたらいのような容器でりんごを洗います。

りんご洗いりんご洗い2






地元のパートさんにも手伝ってもらいピカピカになったりんご達はこれからミキサーで粉砕されます。
蔵中にはりんごの甘酸っぱい香りが充満し、ジュースで飲んだらさぞかし美味しいだろうなぁという誘惑に何度も負けそうになりました。
ちゃっかり味見はしましたけどね…。

りんご洗い3







  りんごがどっさり





左が3日前に粉砕し仕込み終えた状態で、右は本日品温が上昇した為、暖気樽と呼ばれるアルミの容器に氷を入れて冷やしているところです。
発酵中は時間単位で様子が変わるので発酵が終わるまで緊張は解けません。
しかし、蔵内ではりんごのフルーティーな香りと、アルコール発酵による炭酸ガスの爽快な香りが入り混じりとても心地よいのです。
こんな贅沢も味わえるわけですからこの仕事はやめられません。

りんご仕込みりんご暖気樽







後2日程で美味しいシードルが出来上がるわけですが、毎度の事ながら全てお酢の原料にしますので飲むことができません。
それが酒飲みの私にとっては辛いところです…。

                                 藤本