私が東京に出張している間に酒蔵での紅芋醪(もろみ:酒)発酵が終了しました。

紅芋醪圧搾


























≪紅芋醪≫

酒蔵からローリーで酢蔵に運び、いよいよ圧搾(搾る作業)が始まります。

紅芋醪圧搾2


























紅芋醪圧搾3


























紅芋醪圧搾4


























紅芋醪圧搾5


























紅芋醪圧搾6


























≪酒袋へ入れる≫

この作業は全て手作業です。ドロドロした粘度の高い醪(もろみ)を酒袋へ入れ、搾り槽へ重ねていきます。この作業、一人でやると2時間はかかります。特に一番下の段に袋を並べるのはキツイ。

紅芋醪圧搾7


























紅芋醪圧搾8


























紅芋醪圧搾9

















紅芋醪圧搾10

















≪重しを載せる≫

いろんな蔵を見せていただきましたが、絞り槽を使っているところは極僅か。さらに、圧力をかけて搾っていく作業を人力でやっている蔵は未だかつて見たことがありません。普通は油圧式なので、おそらくボタンを押せば楽にできるはず。

でも、この作業を大勢でやることに価値を見出してくださる方もいらっしゃるのでは? 私自身は、機械化されていないため絞り過ぎず、結果として美味しい酢が出来上がるものと信じています。

紅芋醪圧搾11


























紅芋醪圧搾12


























≪感動のひととき≫

苦労して作業すると、このようにご褒美がもらえます。チョロチョロと控えめに流れ出てくるとき、この仕事をしている者にとってはなににも換え難い時間です。とはいえ、これでできあがりではありません。すぐに酢の発酵タンクに移します。つまり、やっとアルコール発酵が終わっただけ。これから4ヶ月近く酢酸発酵を行い、1年ほど熟成させる必要があるのです。

紅芋酢の仕込みはまだ始まったばかり。しかも、今年は紅芋醪の仕込みを3回行います。考えただけで大変。

紅芋醪圧搾13


























≪紅芋醪≫

撮影用にほんの少しだけグラスに入れてみました。これだけ濃い紫色が出ていれば、現行商品よりもアントシアニンの多い酢になるものと期待しています。

                      五代目見習い 彰浩