ある方からりんごが届きました。木村秋則さんのりんご。

5年以上前から大変お世話になっているのですが、実はその方が木村さんをNHKに紹介された、ということがわかりました。なんと。

サンフジ


























サンフジ2


























≪木村さんのりんご≫

サンフジという品種が20個。スーパーとかで売っているりんごに比べると少し小ぶりで、形も若干いびつです。でも、このりんごを手にした人で、そんな小さいことに文句を言う人はいないと思います。ひと口でも食べたことのある人なら尚更。

サンフジ3

















サンフジ4


























≪褐変しないりんご≫

木村さんのりんごは切った後、30分経ってもほとんど色が悪くなりません。

原理としては、りんごに含まれる酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)によって、りんご組織中のポリフェノールが酸化されます。それを防ぐために、塩水で酵素反応を止めたりするのです。でも、木村さんのりんごには、この酵素の力(活性)が弱いはず。

でも、なんでやろ?

おそらく、現時点では誰にもわかってないのでは?

そんなことよりも、このりんごを食べることができる幸せと、木村さんの苦労をかみ締めながらいただきました。香りも甘みも旨味も、いっぱい詰まったりんご。もちろん、なにも木村さんのことを知らない人が食べても美味しいはずです。でも、社長や蔵のみんなは木村さんにお会いしている分、舌だけでなく心や頭で味を感じます。

今は飽食の時代と言われ、コンビニでは1日に200万食ものお弁当が廃棄されているそうです。そんななか、木村さんのりんごは、日本人の食生活にさりげない警笛と感謝の気持ちを思い出させる力も持っているような気がします(自分への戒めの意味も込めて)。

会社のみんなにとって、ひと足早いクリスマスプレゼントになりました。感謝。

                       五代目見習い 彰浩