本日より事務所のみんなと出社しております。蔵のみんなは年末まで富士酢の仕込みがあったため、来週から出社してくれます。

とはいえ、酢造り杜氏の相見は正月の2日から毎日、蔵に来てくれていました。年末に仕込んだ富士酢の発酵の様子をチェックするためです。酢を醸すのは生き物(酢酸菌)ですので、彼らにとっては土日も正月も関係ありません。毎年、彼らのお守りを相見がしてくれていることに感謝。私自身も今年は宮津でおとなしくしていたため、大晦日まで蔵をご案内しておりました。

29日には、金澤烏鶏庵の二代目、河内さんが奥様と蔵に来て下さいました。こちらは私が以前から尊敬している生産者さんです。自分達で烏骨鶏を育て、その卵を贅沢に使ってカステラやプリンなどの加工品を作っていらっしゃいます。そのなかでも、濃厚な卵の旨味あふれるカステラが一番のお気に入り。

ウチが米を栽培するのと同様、「自らが飼育した鶏や卵を加工する」ことは、お客様にとっては「安心」を提供することができる反面、作る側にとっては第一次産業が衰退している今、大きな負担でもあります。とはいえ、作り手にしかわからない喜びやプライドもあるわけで。そのあたりの話も含めていろいろ伺うことができて、いい時間を過ごさせていただきました。ほんまは宮津周辺に泊まっていただき、酒でも飲みながらゆっくり話ができれば最高でしたが。今年こそは金沢にある鶏舎に伺って、勉強させていただきたいと思います。

今年もこのブログを通して、当蔵の造りをご紹介すると共に、日本全国で素晴らしいものづくりをされている生産者の皆さんをご紹介していきます。

                        五代目見習い 彰浩