昨日から先ほどまで、取材していただいてました。編集・ライター養成講座に通っている、いわばライターの卵の女性が休みを利用して宮津に来てくれました。なんでも卒業制作の取材対象として、当蔵や私に興味をもってくれたとか。以前、フードマエストロでほんのちょっとだけお会いしただけだったのですが、そんなに一風変わった印象だったのでしょうか。私よりも年下の方でしたが、海外留学やカフェの立ち上げ・運営、ラジオなど様々な経験をされており、取材対象であったはずの私からいろんな質問をさせていただいたのでした。楽しい時間でした。ありがとうございました。

さて、りんごの仕込の話。大量のりんごを仕込むにあたって、最初の仕事はヘタ取りです。奇跡のりんごは台風などの強風でも実が落ちないとのこと、それを身をもって感じたのでした。ちなみに昨年は名古屋に出張していたため、私自身は仕込みをしていませんでした。

りんごの仕込7



















りんごの仕込8



















≪ヘタ取り≫

「固い固い、取れへん取れへん。」

指でヘタを取ろうと思っても、実にしっかりとくっていているヘタはビクともしません。「こらぁ、あかんなぁ。」ということで剪定用ハサミを持ち出して、一個ずつヘタを切ることに。

数千個もあるため、時間がかかります。ただ、実はこの仕事、すごく大事なんです。というのは、ヘタのある窪みの部分には雑菌もたくさんいるのと同時に洗浄が難しい場所でもあります。アルコール発酵のときに雑菌に汚染されないようには丁寧な下処理が求められるのでした。

りんごの仕込9



















りんごの仕込10



















≪洗浄≫

つ、冷たい。と、写真を見ただけで寒気がするかもしれません。

でも、実はそんなことはないんです。この半切り(たらい)に湛えられた水は酒の仕込みに使う井戸水。水道水に比べるとずっとずっと温度は高いのです。りんごを洗っていても、手がかじかむことはありません。ただ、酒の仕込みの際はチーラーと呼ばれる機械で2℃まで冷やしてから使っていますが。

それはそうと、奇跡のりんごは農薬が一切使われていないため、汚れというかほこりを取るだけでいいのです。その意味においてはすごく気が楽。やっぱり安全な原料を使うことができる、っていうのは幸せです。木村さんが貴重なりんごを分けてくださっているお陰。ありがとうございます。

りんごの仕込11



















りんごの仕込12



















≪バケツに入れて≫

洗った後はバケツやプラスチックの箱に入れて水を切ります。そして、次々とミキサーで摩り下ろしりんごになっていくのでした。

その様子は明日以降に。とはいえ、明日は8時半から取材、そして明後日は名古屋高島屋の味百選の商品搬入・売場作り。なるべくがんばって更新したいと思います。

                       五代目見習い 彰浩