普段、宮津にいるときは外食はほとんどしません。基本的に一人でお酒を飲むことがないからでしょうか。とはいえ、取材や見学などのお客様と一緒に楽しめるお店を探し続けていました。

その条件はみっつ。

   1.(もちろん)美味しいこと
   2.宮津の新鮮な魚があること
   3.富士酢製品が使ってあること

この条件を満たしているところって、なかなかないんです。

と思っていたら、実は11年前の開店時から富士酢を使ってくれている居酒屋さん(和洋食酒処とのこと)があったんです。しかも宮津駅から徒歩30秒の好立地。

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≪お通し≫

カウンターにでーんと大皿で盛られたお通し(420円?)。10品近くある中から、一人ひとつ以上オーダーします。鯖のへしこ(糠漬け)のマリネ、ハタハタの南蛮漬け、鳥軟骨入り団子、豚バラの煮込み、ホタテとキャベツのカルパッチョ、なまこ酢、子持ちイカの煮付け・・・、とこれだけでも満足できそう。

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≪刺身≫

この日はひらめ、かんぱち、生の鯖。他にも鯵やメダイ(大賞魚)など、日替わりです。この魚の一部は蔵の前の海(栗田湾)でとれたもの。宮津湾でとれたものよりも美味しいんです、これが。

ここの刺身はほんまに新鮮。飯尾家で普段食べているものと同じくらい。っていうとわかっていただけるでしょうか。具体的には、蔵の前で上がった魚は種類や大きさごとに選り分けられて宮津漁港に運ばれるのですが、ウチはその前に分けてもらうわけです。

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≪グジの酒蒸し≫

グジとは甘鯛のこと。若狭のグジっていうのは有名ですよね。グジのしっとりした身に昆布の旨味が合わさり、そこに餡がかかっているわけですから美味くないわけがありません。

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≪かんぱちのカマ塩焼き≫

これも地のもの。

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≪牡蠣の天ぷら≫

丹後半島の北側にある久美浜の2年、3年もの。1年ものに比べて身が大きいことや旨味がしっかり乗っていることが特徴です。塩もどこかの自然塩だそうな。牡蠣好きにはたまらない。

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≪メダイの西京漬け≫

2月はメダイ(大正魚)の美味しい季節だったのです。脂ノリノリの身を味噌に漬けておくことで脱水され、味噌の香りと旨味、塩っけが浸透します。これは白いご飯が欲しくなります。

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≪自家製の肉味噌≫

鹿児島だかどこかの黒豚をたたいて作った肉味噌、純米酒の熱燗にぴったり。

そして、シメは、

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≪うどん≫

茹で立てのうどんに肉味噌、卵黄を絡めて。味は想像していただいたとおりです。

他にも「この店、なに料理屋?」っていうほど、和、中華、イタリアン、韓国の4カ国の料理が何十種類も日替わりメニューボードに書いてあります。地元の人はパルマの生ハムとか、こじゃれた料理を、旅行で来られた人には地の新鮮な魚を、というのが店主の思い。

予約時にお願いすれば、富士酢の握り鮨なども食べることができますよ。

  美優食 心

  京都府宮津市鶴賀2065-2
  TEL 0772-25-5389

                    五代目見習い 彰浩