久しぶりに食べたもののことを書いてみます。

今月14日に新横浜のHANZOYAで料理王国の取材のために伺いました。15時にライターさんとカメラマンの方が来られるということで、その前に一人でランチ。新宿伊勢丹のお疲れ様会という名目で? お店に伺うとオーナーシェフの加藤さんやソムリエの石田さん、鈴木さんがあたたかく迎えてくれました。

アミューズにつづいて出てきた冷たい前菜、これは料理王国の取材用(試作ヴァージョン)だったため、写真は載せないことにします。無花果酢富士玄米黒酢が使われてました。一皿目に酸味があると「よし、これから食べるぞ!」という気になります。新鮮な魚介を主役に酸味と香り、特殊なクリームのバランスがすばらしかったのでした。と思っていたら、撮影時に出てきたものはさらにアレンジが加えらえれ、一層美味しくなっていたのでした。2月6日の料理王国を楽しみにしていてください。

次に出てきたあたたかい前菜がこれ。

HANZOYAランチ






























≪鹿児島産筍のソテー 海苔のソース≫

日本一早く?とれる筍だそうです。ナイフを当てて食感を想像しながら、香り高い海苔のソースをたっぷりつけていただきました。筍の塊の上に載っている千切りのものはトリュフと筍。同じ筍でも切り方ひとつで全く別物のように感じられます。HANZOYAでは素材はもちろん、産地や旬などもさりげなく教えてもらえるので、一人でも楽しみながら食事できます。まぁ、一人でフレンチ、ってのは普通に考えると微妙ですが。

この写真、ホンマに美味しそうに撮れました。ちなみに、奥に写っているのは紅芋酢のミネラルウォーター割。甘くないので料理の邪魔をしません。実は、その隣には白ワインのグラスもあったりして。

HANZOYAランチ2



















≪富士マスのコンフィ ホウレン草のソース≫

私がこちらに伺う時にいつも一番期待しているのが魚料理。これまでも、甘鯛やカワハギ、太刀魚、メヌケなど、いつも驚かされてきました。

今回のマスもびっくりしました。むっちゃくちゃに美味しい。マスがしっとりとして、想像できないほど柔らかく火が入れてありました。もちろん、コンフィですので低温の油でじっくりと煮てあるのはわかりますが、こんなになるとは。付け合わせの芋3種もねっとり、ほっこりの食感違い、甘味違いで楽しくて。

HANZOYAランチ3



















≪短角牛の柚子胡椒ソース≫

旨みののった赤身。サイの目状の切れ目が入れてあるから食べやすいし、ソースもうまく絡むわけで。付け合わせの野菜の美味さもここの特徴。全部ではないと思いますが、皆さんで野菜も作っておられます。こんなに素材と真摯に向き合うお店ってありますか? 私は知りません。

HANZOYAランチ4



















HANZOYAランチ5



















≪デザート≫

ワゴンサービスで好きなものを取り分けてもらえます。落花生のアイスやクラシックスタイルのプリン、苺のショートケーキなど。

写真を撮る前にプリンにスプーンを入れてしまうほど、美味そうなオーラがビンビン出ていました。ソムリエの石田さんイチオシというのも納得。ショートケーキのスポンジもしっとり美味しい。

今回いただいたランチコースは4,725円(別途、サービス料10%)。アミューズ、冷たい前菜、あたたかい前菜、メイン(魚)、メイン(肉)、デザート(ワゴンサービスで好きなだけ)、コーヒーとプティフール、ハーブティとこれだけ出たら、間違いなくお値段以上です。

一人で贅沢な時間を過ごさせていただいた後、ほんのり気分のよくなった状態でインタビューしていただきましたとさ。たまにはええよね、こういうのも。

ちなみに、HANZOYAさんでは2月末まで平日限定(水・木・金)でディナーコースがびっくりするほどお値打ちになっているそうな。先ほどサイトを見てびっくり。

 18周年記念アニバーサリーコース 12,000円 → 7,000円(別途、サービス料10%)

だそうです。お近くにお住まいの方はぜひどうぞ。自信を持ってお勧めします。こういう素晴らしいお店は知り合いの方にどんどん紹介したいです。

                      五代目見習い 彰浩