以前、こちらでご紹介したように、私以外のみんなが堪能した中華レストラン東来。土曜日にやっと伺うことができました。高校の同級生4人で、一人は運転手として飲酒を我慢してもらう約束で。

ご主人と奥様はいつも富士酢を買うために40分以上かけて蔵に来てくださっています。化学調味料を一切使わない中華、東京でも珍しい、志の高いお店です。とはいえ、値段は定食屋さん並に抑えてありますので、ほとんどのメニューは1,000円以下。家族でお腹がはち切れるほど食べても大丈夫なお店。

では、さっそく食べた物をご報告。

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≪焼き餃子≫

ガツンッとした化学調味料の旨みがない分、すごくあっさり食べられます。小振りで皮の薄い餃子は、焼き目がパリッ、中がしっとり。もちろん生ビールと共に。たしか6つで230円だったはず。4人で2人前をペロリ。
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≪酢豚≫

富士酢を使った甘酢はツーンとせずに柔らかい酸味。珍しく友人達が「甘酢、美味いなぁ」と。私まで嬉しくなってしまいますね。たくさんの種類を楽しみたいから、餃子以外はすべて1人前ずつオーダーしました。

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≪チンジャオロース≫

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≪エビチリ≫

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≪ソイの中華風刺身≫

これはサービスしていただきました。中華風にナッツ、春巻の皮と一緒に食べると食感も面白く、コクもあって、いつもの刺身とは違う魅力があります。

マーボー豆腐、絹ごしのつるんとした豆腐と辛さ控えめの餡であっさりといただきました。ホンマは御飯が欲しいところですが、ここは我慢。

ビールの後は竹泉醇辛。そして、次は…とサービス担当の奥さんが料理との相性を考えてアドバイスしてくれます。こんな中華料理屋さん、どこにもないでしょう。なぜ、こんなことができるかというと、毎年、何軒かの酒蔵を見学するだけでなく、蔵元を招いて食事会もされているから。

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≪カニ玉≫

これが出色の美味さ。日本酒で漬けられた梅酒の実と富士玄米黒酢、そしてやわらかい甘味を出すためのある調味料で作られた餡が絶品でした。甘いものが得意でない友人達も、この甘さは大丈夫とのこと。酒飲みも太鼓判。

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≪エビマヨ≫

このマヨネーズも自家製だとか。すごくまろやかで自然な旨みのソースに合わせるのは諏訪泉の富田 70%精米の古酒。マヨネーズのコクに負けないよう、アミノカルボニル反応によって味にクセと深みの出て熟成酒を合わせるんだそうな。

これぞ、マリアージュ。文句なしです。

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≪エビチャーハン≫

化学調味料を使っていないというのはチャーハンではっきりとわかります。口に入れるとご飯をコーティングした油と米の甘味がきて、その後、すぅっとやさしい味を感じます。この表現が正しいかどうかわかりませんが、パラパラの食感はともかく、家庭で作る味に近い。

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≪坦々麺≫

三つ葉のさわやかな香りでさっぱりと食べられます。なんと、富士ゆずぽん酢が使われているとか。

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≪焼きそば 醤油味≫

あっさりと食べられる焼きそばには餃子のタレ(醤油と富士酢)をかけて食べるのがおススメだとか。最後までもたれることなく、すごい量を食べました。中華をこんだけの量食べられるのは化学調味料を使っていないことが大きいと思います。脳が「こんだけ旨みを摂れば、もう満足ですわ」という信号を出さない。だから、次々に食べてしまうわけで。いやー、美味しかった。純米酒とのマリアージュも脱帽ものでした。中華には紹興酒のイメージがありましたが、どっしりとした酸も旨みも乗った純米酒は中華に合うことを勉強させてもらいました。

ちなみに、写真を撮るのを忘れましたが、この他に、卵スープと八宝菜、杏仁豆腐(2つ)もいただきました。日本酒も3人で1升くらい空けて(1人はウーロン茶)、1人3,000円強。サービスで2皿出していただきましたが、1人分の定額給付金を使えばこんなに楽しめるわけです。まぁ、4人でこんだけ食べる人はそうそういないはずですので、2,000円もあれば十分かと。宮津の隣町、舞鶴にこんな中華があったとは。もっと早く来るべきでした。恐るべし、東来

また次に伺う時の運転手を見つけねば、と思った次第です。美味しかったし、楽しかったです。ありがとうございました。

                       五代目見習い 彰浩