ベージュ東京で行われたマルシェ、午前中はプレス限定で行われました。そして、そのプレスの方々と生産者である私達の交流の場を兼ねたランチに招待していただきました。

アラン・デュカス氏のあいさつに続いて、シェネル日本法人の社長、フランスの日本大使のあいさつも。うーん、2時間という限られたランチタイム、早く早くと急いていたのは私だけではなかったはず。

その日のメニューがこちら。

マルシェ ランチ


この日のマルシェに合わせた特別な料理が並びました。そして、特筆すべきは、すべての料理には生産者または納品業者の名前が書かれていること。調味料の酢までもがこの日の主役と考えていただいていること、こんなにうれしいことはありません。
マルシェ ランチ2


≪雲丹と蟹のジュレ≫

料理名は書いてなかったので適当に。そりゃあ、美味しくないわけがない。

マルシェ ランチ3


≪トマトとジロール茸≫

マルシェ ランチ4


≪真鯛とアスパラガス≫

マルシェ ランチ5


マルシェ ランチ6


マルシェ ランチ7


≪短角牛のオランデーズソース ハーブサラダ≫

この日のメインがこちら。

プレミアム短角牛は国産の餌を食べさせた特別な肉。オランデーズにはトキワ養鶏の「こめたま」がたっぷりと使われています。コーンなどの外国産の餌ではなく、国産の飼料米を食べさせているから、黄身が白い。レモンイエローというより、クリーム色、白色の黄身。このソースをたっぷりつけて食べる幸せ。

そして、サラダには非売品の酢が使われていました。これ、まだナイショです。しかも、合わせた油はおそらく国産の菜種油の「まごとさ」。このバランスが絶妙。

これ、言わば国産もの三昧皿。国産の餌で育てた牛と鶏、菜種も国産。もちろん、酢の原料も国産。最高でした。

マルシェ ランチ8


≪白桃≫

ベージュのシェフ、ジェローム氏の料理、素晴らしかったです。

実は、こないだディナーをいただいたのですが、そのときのココットにびっくりしたのでした。サラダもプロトタイプを持っていったディナーのときに即興で作ってくれたものを今回、アレンジした模様。

最近、素材に凝るシェフが少しずつ増えてきたことはすごくうれしいことです。ただ、調味料など、ホンマの裏方食材まで気を使う人は極わずか。私達はそういう人たちと末長いお付き合いをしていきたいと考えています。

素晴らしいランチをいただきました。シャンパンを2杯、白ワイン2杯、赤ワインをいただいて、ほろ酔いの中、午後のマルシェも楽しませていただいたのでした。でも、私のテーブルだけは紅芋酢を持参して、チェイサーの水に入れて飲んでたのでアルコール分解はバッチリ。

こんなええ仕事、なかなかありません。幸せな時間でした。

                      五代目見習い 彰浩