「いちばん身体にいいお酢はどれですか?」 

「どの酢を飲んだら痩せますか?」

このようなお問い合わせをいただくことがあります。その際、私はこんな風に答えています。

紅芋酢ドリンク


≪紅芋酢ドリンク≫

紅芋酢、 富士玄米黒酢、 黒豆酢 の3つをお勧めします。ちなみに、私自身や蔵人は毎朝、紅芋酢を飲んでいます。このお酢が長期的な健康維持に一番いいと思うからです。

また、お酢が苦手な方や出張、外出の多い方には持ち運びができる食べる富士酢がいいです。私も食べる富士酢と紅芋酢を併用していますし。
ただ、残念ながら「○○酢を飲むと痩せますよ。」とお答えすることはできません。酢はあくまで食品ですから。

「酢は身体にいい」とは先人たちの知恵。近年、そのメカニズムが大手食酢メーカーなどの研究によって明らかになってきました。ではなぜ、もろみ酢や黒酢を飲む人が多いのか。それは、酢の主成分である酢酸の他にアミノ酸が多く含まれているからです。

対して、果物から造られた酢には機能性に優れた成分はあまりありません。そのため、果実酢はお料理用にお勧めします。にごり林檎酢も無花果酢も、ぜひドレッシングやマリネなどに。

一方、紅芋酢は黒酢と違い、アミノ酸はほとんど含まれない代わりに、アントシアニンというポリフェノールがびっくりするほど入っています。しかも、ブルーベリーやブドウのそれとは違う、特殊なアントシアニンであるそうです。そのため、公開シンポジウムが行われるなど、農水省を始めとする国の機関からも高い注目が集まっています。実際、私たちもその機能性を知った上で商品化にこぎ着けたわけです。

ちなみに、紅芋酢の製造過程はこちらをご覧ください。スーパーなどで販売されているお酢とは原料の質や量、造り方がまったく違います。それが機能性の違いです。

飯尾醸造でも数年前から京都府や大学と共同で研究を続けています。そして2009年5月7日、京都府から助成金を受けて、新たな臨床試験に進むことが決定しました。将来、「紅芋酢のお陰で健康でいられる」と言っていただけるよう、より高品質な酢造りと効果・効能のメカニズムの解明に努力していきます。どうかご期待ください(薬事法上、「○○に効きます」などとラベルやHPに記載することはできませんが)。

飯尾醸造では全員が朝8時の出社後、ラジオ体操で身体を動かし、紅芋酢15ml(大さじ1)を7倍以上の水で薄めて飲んでから仕事が始まります。男性社員も女性社員も全員です。食事だけではダメ。当たり前のことですが運動も大事です。これからの厳しい暑さを乗り切るため、そして将来の自分の身体のために、現在の体調を管理することも蔵人全員の仕事です。

造り手が健康やからこそ、お客さんにええもんを提供できる

これが富士酢の考え方です。

                       五代目見習い 彰浩