昨日のお酢セミナー限定で豊田シェフが飯尾醸造の酢を使った特別メニューを出してくれました。

11時から1時間半、話を聴いていただき、お腹がすいたところで、15人でテーブルを囲んだのでした。

リーガロイヤル大阪 酢のセミナー


梨酢 タイム香る洋梨のミルク煮 二シンコンフィの塩味をアクセントにして≫

この前菜、シェフからは「全員の皆さんに美味しいと言っていただける料理ではありませんが…」という説明がありました。ただ、私はこの料理が一番お気に入りでした。

梨酢はゼラチンでキューブ状に固めてあります。洋梨のミルク煮と一緒にいただくと、まさにデザート。これが食事の最後に出てきても大満足なひと皿だと思います。ただ、ニシンを低温の油で煮たコンフィが添えてあることで、たしかに前菜です。

リーガロイヤル大阪 酢のセミナー2


≪皮を香ばしく焼いた秋刀魚のマリネ 柿と昆布のグミ 梅くろすのシートをかぶせて≫

バッテラ(〆鯖の押し寿司)の白板昆布をイメージされたそうです。個人的には昆布と柿のグミに興味津々でした。

このセミナーの1か月近く前から、この日の15名のためだけにメニューを作っていただいてました。ありがとうございます。

リーガロイヤル大阪 酢のセミナー3


リーガロイヤル大阪 酢のセミナー4


≪魚介類のシャルロット仕立て キノコクリームソース≫

このコースで唯一、酢が使われていない料理でした。

卵とミルクたっぷりの生地の中にはズワイ蟹、海老、帆立などがたくさんつまっていて、トリュフの香り漂うソースがすごく贅沢。ボリュームもあって、これだけでも満足できます。

リーガロイヤル大阪 酢のセミナー5


≪平牧三元豚の黒豆酢風味≫

これは黒豆酢を使った料理の王道でしょうか。豚肉のコクと共にある脂っこさを黒豆酢の旨みとやわらかい酸味がマスキングしてくれています。

ちょっと中華な雰囲気のある料理、これも美味しく頂きました。

そして、デザートは、

リーガロイヤル大阪 酢のセミナー6


≪リンゴとカルバドスのセミフレッド キャラメルとにごり林檎酢ソースをからめて≫

セミフレッドとは、半分凍ったようなケーキ、と表現したらよいのでしょうか。イタリア料理の定番ドルチェ。たぶん、バターと共に火を入れたシャキシャキのリンゴ片にカルバドスのアルコールがしっかりきいた大人の味。

キャラメルの苦味と林檎酢の酸味が食事の最後をまとめてくれました。実は、食後のアイスクリームやソルベがあまり得意ではない私ですが、これは絶品でした。

セミナーに参加いただいた皆様とは、食事中も楽しい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。

                      五代目見習い 彰浩