先日、高校の同級生5人で東舞鶴の東来(とうらい)へ。宮津からは車で30分以上かかりますが、わざわざ行く価値あり。化学調味料を使わない、自然でやさしい旨みに溢れた中華料理。しかも、こちらの純米酒の品ぞろえと燗の付け方が素晴らしい。いろんな酒蔵の蔵元が密かに「中華と純米酒を楽しむ会」を楽しんでいるとか。

東来


≪おとおし≫

ビールを頼むとついてくるメンマ。これがすごくいいんです。旨みが強過ぎず、脇役の酢が全体の味をうまくまとめています。ビールがススムススム。

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≪餃子≫

もちろん手づくりです。すぐにビールはなくなり、あとは純米酒へ。この日は諏訪泉酒造のいろんな酒を。まずは夏満天の冷や。ここの中華料理には純米酒がホンマに合います。とはいえ、ただの辛口の酒ではあきません。旨みと酸もしっかりした、中華に負けない酒がセレクトされています。

では、ここから5人で食べた料理をご紹介します。

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≪ユーリンチー≫

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≪大エビのチリソース≫

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≪シュウマイ≫

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≪マーボー豆腐≫

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≪地鶏胸肉の甘酢かけ≫

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≪エリンギ入り野菜炒め≫

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≪サワラの甘酢かけ≫

すべて2人前ずつ頼んでいます。

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≪チロリと盃≫

こちらでは錫製のチロリで酒質に合わせて燗をつけてくれます。写真の酒は古酒。アミノ酸と糖が結合して熟成が進み、紹興酒のようなコクのある香りがします。一口目は甘みと酸味を感じますが、エビチリを食べた後に飲むと甘みが奥に引っ込み、味が劇的に変化します。こういうのをマリアージュっていうのね。

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≪蟹チャーハン≫

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≪坦々麺≫

これだけ食べて、1人3,000円強。もちろん、お酒も飲んでいます。よくある、中華を食べた後、「嗚呼、昨日は食べ過ぎた」っていうのは、化学調味料と脂のせいだったのね。そう感じさせてくれる、優しい中華。

「日本酒のこと、わからへんしなぁ」という方へ。お酒のことは奥さんに任せれば大丈夫です。ご自身の好みを伝えれば、料理との相性も含めて、おいしいのを飲ませてくれます。こんなお店が丹後にあったんか、とびっくりすること間違いなし。

                     五代目見習い 彰浩