へ〜!大阪にもこんな風光明媚な所があったんか! 京都と兵庫に挟まれた大阪府北端の町。ここ能勢町に米作りから酒造りと「一貫造り」にこだわりを見せる蔵元・秋鹿酒造があります。先日、この地で原料米となる酒米作りを見学しようと田んぼにお邪魔させて頂きました。
お忙しい中、案内をしていただいたのは蔵人で米作りも担当されている長慶寺さん。

能勢1

















自営田は11haで、そのうち無農薬栽培が4haとの事(もちろん契約農家による栽培もあり)栽培品種は山田錦と雄町だそうです。この2種、酒米を良否するうえで大切な心白(米粒中心にあるデンプン質)が大きく鮮明にあること。また、タンパク脂肪の含有量が少ないのが特徴です。が、その反面 どちらも大粒で丈も長くなり倒伏し易く、また病原菌等にもかなり弱いため栽培困難な品種だと聞いております。でも、どの田んぼ、どの株を見ても茎が太く立派にそびえ立っているではありませんか。「登熟後半も倒れない!」と長慶寺さんが。いろいろお聞きすると・・・ホンマ、よく考え上手に作ってはります(詳しい内容は長くなるので省略しますが)

気になるのが、この葉色・・・収穫時期は?「11月に入ってもまだまだ刈り取りしてます!」との事・・・さすが晩生品種。

能勢2


















能勢3

















《長慶寺さん》

実は2年前に弊社の稲刈り体験会に参加して下さいました。その時はドタバタで じっくりとお話し出来ませんでしたが、今回の再会で かなり探究心旺盛な方だと・・・名前、容貌はもちろんですが、仕事ぶりも超イケメンでした。

田んぼ見学後は酒蔵へ。この時期は稼働されていませんが、造りや設備等のお話しを聞かせていただき試飲もさせていただきました。

米作り半年、酒造り半年と双方で活躍され、その気宇壮大さは我々にとって大きな刺激に!
大変お忙しい中 本当にありがとうございました。

奴らの仕業

















翌日に棚田へ上がってみると数ヶ所に渡って踏み倒された稲が・・・。留守中とはいえ油断も隙もありません。地元農家も連日連夜の襲撃に「来年は辞めだ!」ってさじを投げる始末。
年を追う毎に厳しくなる農作物の栽培、ま〜、冷静に考えれば無理もない訳で、ここは山間部・・・いわゆる奴らのホームなのですから。中には遠征しアウェー(町)に出没するものもいますが。

もうしばらくの辛抱です。登熟も進み、稲穂もかなり色づいて来ました!予定では来週末から蔵人総出で稲刈りをスタート。  頼む、それまで大人しくしておくれ。


             米作り担当 伊藤