紅芋を蒸し、粉砕し、酒を造りました。その酒を濾したところまでご報告しましたが、ついに酢酸発酵。つまり、紅芋酒を紅芋酢にする工程。

これ、酢酸菌膜を浮かべるのですが、発酵が取りつくまでがドキドキするんです。純米富士酢に関してはいつもスムーズに発酵が進むのですが、にごり林檎酢や紅芋酢、無花果酢などは時間がかかります。また温度なども非常にデリケート。

紅芋酢の酢酸発酵


紅芋酢の酢酸発酵2


≪お酢蔵の杜氏 相見≫

この道20年以上のベテラン、相見による確認。発酵がうまくいっていれば、薄い、湯葉のような膜が液面にできているはず。

さて、どうでしょう?

紅芋酢の酢酸発酵3


紅芋酢の酢酸発酵4


≪酢酸菌膜≫

まだまだ極薄ではありますが、うまく酢酸発酵をスタートできました。少しずつ膜が分厚くなり、紅芋の色が強く出てきます。

その様子はまた後日。

この紅芋酢が皆様の身体に届き、抗酸化パワーを発揮するまで1年ほど。毎日の美容と健康のために、ええもん造ってます。皆さんの健康のためだけでなく、私たち飯尾醸造で働くみんなのためにも。

                  五代目見習い 彰浩