先週末、稲刈り体験会に参加くださった皆様、本当にありがとうございました。遠方からわざわざ来てくださった方、毎年手伝ってくださる方、早朝から車を飛ばして来てくださった方。皆様のお陰で、手刈り部分のほとんどを終えることができました。

数日前まで居座った大型台風にも負けず、稲たちが倒れずにがんばってくれてよかった。

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≪稲刈り方法の説明≫

米作り担当の伊藤と今井がデモンストレーション。といっても、今回はベテランの方が多かったため、説明後はさくさく作業していただきました。

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≪棚田≫

私たちが耕作している棚田は大きな機械が入りません。そのため、田植えはすべて手植え。また、農薬を使わずに栽培することや獣害対策など、平地に比べて多くの労力がかかります。

土手や畦の草刈りは稲刈り前日にギリギリ間に合わせました。


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≪天橋立?≫

股のぞき的稲刈り。

ちなみに、この紺色の富士酢Tシャツを来ている人が多かったのですが、これは売り物ではありません。田植えか稲刈りに4日来ていただいた方にプレゼントしています。

つまり、これを来ている人は米作りのベテラン。経験の浅い方はこのTシャツを着ている人に教えてもらえるのです。

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≪台風のせいで≫

倒れかけた稲同士をワラで縛って倒伏をふせいでいました。

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≪社長も≫

飯尾醸造では四代目当主をはじめ、普段は事務仕事をしている女性社員も田植え、稲刈りをします。

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≪女性社員も≫

農業の現場を知っているからこそ、お客様に具体的なことをお伝えできます。

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≪運搬≫

田植えに比べると、やはり稲刈りは楽しい。

刈って、縛って、運んで、干す。

いろんな作業があるから飽きません。

一方、田植えはストイックにひたすら植える。こっちの方が好きって方もいらっしゃるようです。かなり大変な作業ですが。

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≪稲木干し≫

天日に干して乾燥させます。一般的にはコンバインでドドドドドドドッって刈ったらすぐに脱穀してしまうため、今となっては珍しい風景。しかも、平地の少ない棚田だからこそ、9段もの高さがあるわけです。これも、稲刈り前日の突貫作業でした。

この作業がおそらく一番テンション上がったのでは?

そして、こんな風景でほっこりしていただきました。

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≪松尾の棚田≫

うちの棚田よりもさらに上にある、標高500mの棚田。

ここで契約農家さんがコシヒカリと五百万石を作ってくれています。もちろん、これらの米もすべて農薬不使用なので、安心して召し上がっていただけるお酢ができます。

飯尾醸造で使うお米はすべて、京都・丹後で農薬を使わずに栽培した新米。私たち蔵人が作る米の量はたった数パーセント。別にわざわざ米作りする必要はないのです。

   では、なぜ手植え、手刈りしてまで米を作るのか。

それは、棚田のある貴重な景観を次の世代に残すため。そんな想いはいつしか伝播して、今ではたくさんのお客様に手伝っていただいています。

皆様、本当にありがとうございました。そして、また来年もぜひお願いいたします。

まだまだ稲刈りは続きます。

                五代目見習い 彰浩