これまでから、友人やお客様に

  「どこの醤油がいいの?」

  「美味しい味醂を教えてください」

など、お酢以外のことを聞かれることがちょくちょくありました。その際、いくつかの生産者をお伝えするのですが、同時に、高品質(安心できて美味しい)な加工食品を選ぶコツも案内してきました。

  加工食品の品質 = 食材 × 製法

とか、

  食材の品質 = 品種 × 産地(生産者を含む) × 栽培方法

なんてことを。

そして、このブログでももっと具体的に、私たちがどんな食材(調味料や加工食品だけでなく、生鮮食品も)を食べているかをご紹介したいと思います(カテゴリー「五代目見習いのお気に入り食材」をつくりました)。

大手スーパーで買えるものに比べると、当然、値段は高いです。ただし、外食をする代わりに、と思っていただくと、家庭での食卓が華やかになり、会話も弾むのではないでしょうか。私自身、外食もしますが、自宅で味わうこんな贅沢が好きです。

さて、1回目に取り上げるのはジャガイモ。北海道の上士幌にある村上農場のジャガイモです。

村上農場 ジャガイモ


≪村上農場のジャガイモ≫

う、うまい。ジャガイモって、こんなにうまかった?

品種と生産者、そして栽培方法が違うと、まったく別ものです。うちではどんな風に食べているかというと・・・

村上農場 ジャガイモ2


≪ジャガイモのグリル≫

ジャガイモに軽くオリーブオイルをからめて、オーブンで60分ほどホイル焼にするだけ。

「インカのめざめ」という品種は、一言で言うと栗みたい。鮮やかな黄色の肌には甘みがつまっています。オーブンから取り出した後、フライパンでベーコンと一緒に炒めてもおいしい。ビールが止まりません。

ちなみに、ビールは軽井沢のよなよなエールがマイベスト。ホップの香りが大手メーカーのそれとは別物。コクのある濃いビールですが、黒ビールのような癖がないため、ノドごしだけで飲むビールではありません。

と、話が脱線しました。

村上農場 ジャガイモ3


≪ジャガイモとベーコンのファイトケミカルスープ≫

以前、ご紹介した免疫力を高めるファイトケミカルスープ。これに、サイノメに切ったジャガイモとベーコンを入れて、煮込むだけ。

ジャガイモのでんぷん質が溶けだして、とろみが出てきたらできあがり。塩と黒胡椒だけで味をつけています。この日は、アンデスレッドという、変わった品種を使いました。

うちでは時間はかかるけど、簡単な料理が中心です。時間がかかると言っても、オーブンに入れてほっておく間に他のことをできます。また、スープも弱火で煮込めばいいだけ。このちょっとした手間をかけることで、化学調味料や添加物を使わずに、ほっこりと美味しいご飯ができあがります。

ちなみに、ジャガイモを美味しく食べる方法は、こちら


さて、村上農場のジャガイモとスーパーで売ってるものとの違いは4つあります。

  1.品種が豊富

     男爵やメークインはもちろん、20種類以上あるため、味や食感などを楽しめる

  2.栽培方法が違う

     特別栽培か、農薬も化学肥料も使わないで栽培されています。
     ちなみに、父、毅は農場にも伺ったようです

  3.熟成することによるうまさ

     季節によりますが、新ジャガにはない美味しさがあります。
     特に、3月ごろは雪下熟成といった手間をかけているようです。

  4.パンフレットやレシピが秀逸

     聞いたこともない品種が入っていた場合、どうやってたべたらいいかわかりません。
     でも大丈夫。美しいパンフには、それぞれに適した調理法が記されています

ただひとつだけ、このジャガイモにも欠点があります。

ビールがすすむすすむ、すすみ過ぎること。ドイツ人やポーランド人にでもなったかのように、ジャガイモとビールの相性の良さを再認識しました。くれぐれもご注意ください。

電話かFAXから注文できます。電話で好みなどを相談されるといいと思います。

             五代目見習い 彰浩