稲刈りも終わり、蔵はいつもの様子に戻りつつあります。

今年は3年ぶりに富士酢の米の販売しておりますが、おかげさまでご好評をいただいております。
まだご予約を受け付けておりますので、注文方法をご確認の上、お申し込みください。

お米に関して、お客様から玄米、七分搗き、白米の違いを教えてほしい、というご質問がありました。
改めて質問を受けるとなかなか答えるのが難しいもので。
お酢や父からの回答がとても父らしいものだったので、皆さんにも読んでいただきたいと思いました。

食べるお米から、日本酒の仕込み、お酢の仕込みのお話です。

-------------------------------------------------
  『お米の精米歩合について』
-------------------------------------------------

白米は玄米から精米して9%ヌカをとったものです。普段皆が食べているのが白米です。

上白米は同じく10%ヌカをとったものです。
三分搗きは3%ヌカをとったもの。
五分搗きは5%ヌカをとったもの。
七分搗きは7%ヌカをとったもの。

日本酒には精米歩合という言葉があります。
普通酒は玄米から30%削ったものが一般的です。精米歩合70%といいます。
吟醸酒は玄米から40%削らないとその名称が使えません。精米歩合60%です。
大吟醸酒は玄米から50%。玄米が半分の大きさになるまで削ります。精米歩合50%。
私が知る限りでは精米歩合24%というのがあります。玄米が約1/4になるまで削ります。

最新鋭の精米機を回しっぱなしで78時間かかるそうです。

酒米はご飯として食べるお米より粒が大きく、飯尾醸造が使っている酒米、五百万石は
1,000粒で26.5g位。最高級の酒米の山田錦は28g位です。
ちなみにコシヒカリは22.5gから23gほどです。

玄米は外側ほどビタミン、ミネラル、蛋白質が多いのですが、
日本酒ではこれらの成分はすっきりしたお酒を造るには邪魔なため、
どんどん削っていくわけです。

純米富士酢の原料米はコシヒカリと五百万石で比率は8:2です。
五百万石は麹を作る時に使います。

一般的に酒米は食べても美味しくないといわれています。
コシヒカリは粘り気があるので、麹を作るときくっつき易く、良い麹が作り難いのです。


飯尾醸造のもろみ(酒)を造る時の精米歩合はコシヒカリが85%、五百万石は75%です。

蛋白質は分解されてアミノ酸になるわけですが、酢はアミノ酸が多いほうが良いのです。


一般的に日本酒は淡麗辛口が多いのですが、飯尾醸造は正反対の濃醇甘口です。

お酢や父 毅
-------------------------------------------------

ちなみに、コシヒカリと五百万石を玄米で比較したものがこちら。

DSC_4788


<<コシヒカリ、五百万石、玄米>>

写真では分かりにくいですが、実際に手に取ってみると、五百万石はひとまわり大きいことがわかります。

DSC_4791


<<コシヒカリ85%、五百万石75%精米>>

飯尾醸造のもろみの仕込みに使う組合せです。


こうしたお米の精米も自社で行っています。
ここまでしてお酢造りをするようになったのは、お酢や父のこの探究心、情熱あってこそだと思います。


ちなみに、食べるお米のお話に戻ると、

玄米は、圧力鍋で炊くともちもちおいしく召し上がっていただけます。外側もまるごと食べる玄米だから、無農薬栽培の富士酢のお米の良さが出ます。

七分づきは、普通に袋詰めで売っているものでは見かけないので、一度お試しいただきたい。白米の感覚で食べられますが、胚芽が残る分、色が黄色っぽくなります。その分、お米の栄養が残っています。飯尾家では七分づきを食べることが多いです。

白米(九分づき)は、説明不要でしょうか。みごとなぴかぴかのご飯が炊けます。

精米したお米は、1か月程で食べきっていただくことをお勧めします。おいしいままに食べられる目安の期間です。

富士酢の米で『食欲の秋』を満喫しませんか?