飯尾醸造は来年で米の無農薬栽培50周年を迎えます、ちなみに創業120年も。

昭和39年から農薬を使わないことを条件に、契約農家さんにお世話になってきました。また、10年前からは私たち蔵人も棚田の一部を耕作しています。これは、米が足りなくなったわけではなく、棚田の景観を守ることが目的です。

さて、そんな無農薬栽培した米ですが、数年前の汚染米騒動からは毎年、残留農薬検査をしています。飯尾醸造では、農薬を使った米は一切使いません。100%京都・丹後で無農薬栽培した新米です。もちろん、私たち蔵人が作った米だけでなく、契約農家全戸の米が対象。玄米ではなく籾(もみ)の状態で292項目について検査を委託しています。

今年もその結果が戻ってきましたので、ご報告いたします。

もちろん、全農家において、292すべての項目で不検出でした。

2012残留農薬検査結果


2012残留農薬検査結果2


2012残留農薬検査結果3


2012残留農薬検査結果4


2012残留農薬検査結果5


≪残留農薬検査の結果≫

毎年、心配はしていないのですが、それでもほっとひと安心。

ちなみに、この5枚の用紙が契約農家の数だけあるのですごい枚数です。

枚数はともかく、1検体につき数万円の費用がかかります。全契約農家の検査費用の半分を飯尾醸造が負担していますので、毎年けっこうなコストがかかるのです(初年度のみ、飯尾醸造が全額負担)。

  それは農家が負担すべきことじゃないの?

と言われることもありますが、今のところはこのまま行こうと考えています。50年間、ずっと農家の皆さんにお世話になってきたからこそ、飯尾醸造があるわけで。

今後も飯尾醸造は、お客様が安心して使っていただけるお酢を造っていくことをお約束いたします。

         五代目 彰浩