鴨が好きかも。いや、まちがいなく鴨好きである。

ただ、ほとんどの蕎麦屋で食べる鴨なんばや鴨せいろに入っている鴨は、出汁としては美味しいけど具としては疑問が残りませんか? 鴨って加熱温度が高過ぎたり、加熱時間がちょっと長いとすぐに硬くなる。それに、鴨つくね絶対主義者である私にとって、2、3枚の鴨肉が沈んでるだけの鴨なんば(鴨せいろ)にはあまり魅力を感じないのが正直なところ。鴨好きとはいえ、イタリアンとかフレンチでも積極的に鴨を頼むことはしない。

そのへんの鴨じゃ満足できないカラダにしてしまったのは、そう、あなた。

あれは7、8年前のことでしょうか、あなたに出会ったのは。
(ここで遠い目・・・)

鴨ロース


鴨ロース2


鴨ロース3


≪鴨ロース煮≫

ほっぺをロゼ色に染めたあなたの肌は、そこはかとなくきめ細かくしっとり。噛むたびにあふれる澄んだ旨み。飲み込むタイミングを見つけられなくなるほど、といえば伝わるでしょうか。

そんなあなたの産みの親が川瀬さん。
東京の物産展でご一緒したのが初めての出会いであり、その美味しさにびっくりしていろいろお話を伺いました。そしたら・・・

「鴨が高うなって、値上げせなあかへんのや」

と、数ヶ月後の値上げを見すえて、お客様おひとりおひとりに丁寧に丁寧に「来年からは値上げさせてもらいたいんですぅ。申し訳ないですねぇ」と説明されていたことを憶えています。

原材料は至ってシンプル。というか、まっとう。

合鴨肉(京都産)、醤油(大豆・小麦含む)、酒、みりん、砂糖、昆布、さば節、ゆず、酢

忘年会やお正月の主役として人生の節目を祝うには申し分なし。一年を終える感謝とともにぜひお召し上がりください。

なお、この時期は注文が殺到しているようで、現時点で12月15日以降の注文は年明けの発送になるそうです。そういう私も先週、注文したのですが、まだ届かず。今回は「服部幸應のお取り寄せ」サイトから写真をお借りしました。この鴨ロースの美味しさをもっとも的確に表しているサイトやと思います。こちらでも購入できます。

それと、せっかく注文するなら「鴨みそ」もおススメ。おにぎりにはもちろん、坦々麺風のうどんにしても美味い。もちろん、ネギをたっぷり添えて。私は他にも「鴨でジンジャー」という肝も注文しました。

ここで東京にお住まいの皆様に耳寄り情報。
日本橋三越の地下グロッサリー売場には鴨ロース煮、鴨味噌などが常時、販売されています。売り切れてなければ、ですが。

はやく届かないかなー。カモーん。

  一湖房オフィシャルサイトはこちら

    五代目 彰浩