普段、ラーメンを食べる機会は少ない。食べるのはほとんどが東京駅。そうです、東京駅のラーメンストリートには「麺や 七彩」という名店があります。

2008年の夏、初めて七彩のラーメンを食べたときの感想はこちらのとおりで、あっという間に2杯を平らげた。その味にびっくりしたことを覚えている。ちなみに、当時はつけ麺、今は「喜多方しょうゆ」が私のイチオシなのです。化学調味料無添加の滋味深いスープの美味しさに、何を隠そう、今も年に10杯ほど食べています。店主の藤井さんはいつも一心不乱にラーメンを作っておられるので声を掛けることは少ないのですが。

そんな七彩は藤井さんと阪田さん二人の共同経営。藤井さんは東京駅の店舗を守りつつ、新しいラーメンを日々探求されています。だから伺うたびに魅惑の限定ラーメンに出会える。一方の阪田さんはジャンルを問わず飲食店のプロデュースをしたり、東日本大震災後は1年以上も食関係のボランティアをされていたことは関係者にとって有名な話。

今回のお気に入り食材は阪田さんが稲庭うどんの老舗、佐藤養悦本舗と一緒につくりあげた「稲庭中華そば」。1年半以上前に東京駅の七彩で食べたのが最初で、今は秋田からお取り寄せしています。

稲庭中華そば


≪稲庭中華そば≫

私はいつも二人前食べるので麺がモリモリ。この日は具がなかったのですが、純米富士酢を大さじ2杯ほどぶっかけて成清さんの海苔をスープに溶かし込みながらいただくのがお気に入り。お酢屋だけにちょっと酸味があるのが好み。秋芽一番摘みの海苔なので、ビックリするくらいにトロンとほどけていきます。もうこれ食べたらそのへんのラーメン屋に行けないカラダになってしまいそう。ってくらいにウマイ。

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≪稲庭中華そば 1袋(2人前) 648円≫

国産の小麦粉だけを使って稲庭うどんと同様の丁寧に造られています。阪田さん指導の下、つくられたスープもええ感じ。唯一気になる酵母エキスについては「入れないように言ったのですが」と。まぁ、個人的にはスープは自分でスープつくるのも楽しいし他の即席ラーメンに比べれば圧倒的に安心して食べられます。というわけで今回、紹介しております。

スープつくるなら、干し貝柱と鶏がら、春キャベツや玉ねぎ、ドライトマトでダシ引きたい。休みの日に家族でラーメンスープ作るっていう団らん、なかなか良さそう。

ちなみに佐藤養悦本舗のサイトをみると、鶏となめこの具材セットもあるようです。阪田さんがそのセットで実際につくったラーメンの写真をいただきました。これ、ホンマに美味しそう。さすがプロ中のプロ。

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≪稲庭中華そば具材セット 4袋(8人前) 3,888円≫

これ、父の日のギフトにもよさそう。限定だとか。

ちなみに、稲庭中華そばは昨年の秋田県特産品開発コンクールで最優秀賞を受賞したようです。秋田のみなさんにとって納得の受賞でしょう。ぜひお試しください。

     五代目 彰浩