飯尾醸造では、「安心して美味しく召し上がっていただけるものを造りたい」という4代目の考えを引き継いでおります。
そのため原材料はできる限り地元や国産で安全性が高いものを、それが難しい場合には安全性の確認された外国産の原料を使うことにしています。
たとえば「ピクル酢」に使っている「ドライトマト」は国産の入手は難しいものですが、アメリカ産の有機栽培のものを使用しております。
本年6月製造分より、原材料のはちみつと粗糖、みりんが変わりましたのでご報告いたします。
より良いものを求めての変更であり、原料の仕入れ価格はかなり上がっております。しかし、現在のところ製品価格の値上げはせずに据え置きとさせていただきます。
はちみつは今まで中国産の脱蛋白蜂蜜(※)を使用しておりました。また、国産百花蜜を使った商品も一部の取引先に納めさせていただいておりました。
この度、二種類あったはちみつをアルゼンチン産百花蜜に一本化しました。
以前の脱蛋白はちみつ(天然のはちみつから蛋白質を限りなく除いたもの)から百花蜜(いろいろな種類の花からとれた天然のはちみつ)になったため、はちみつらしい風味、香りが増しました。また、蛋白質を除くことをしていない天然の百花蜜ですので、はちみつ自体ににごりがみられます。
※はちみつに関しては国産が必ずしも良いと言い切れない面もあり、安全性の確認がとれている中国産の蜂蜜(3回以上の抗生物質検査をパスした蜂蜜)を使っておりました。以前のブログで詳しく説明させていただいておりますので、こちらをご覧ください。
「ご安心ください、弊社のはちみつ入り製品の安全性や公正性の根拠をご説明」(2007年05月14日)
・はちみつ入り紅芋酢
<<はちみつ入り紅芋酢>>
以前よりもはちみつらしい風味、香りが増したため、はちみつの量を若干減らしております。計測すると甘味を示す数値は下がっておりますが、それでも満足いただける甘味に仕上がっていると思います。一括表示の順番は「紅芋酢、はちみつ」で変更はございません。
ただ、ひとつ説明しておきたい点がございます。
<<はちみつ入り紅芋酢の上面>>
時間を置くと、はちみつ入り紅芋酢の液面にこのようなリングが出ます。以前の商品と比べ、液もにごりがあり、オリも出やすくなっております。これらは、はちみつに含まれる花粉や蛋白質が酸に反応して固まったものと考えられます。より良いものを求め、精製していないはちみつを使用することにした結果、このような変化はやむを得ないものです。お召し上がりになる際には、瓶をよく振ってお使いください。いずれも天然の原料由来の現象ですので、健康に問題はありません。
花粉と聞くと、花粉症の方にはどうか・・・と気になって、メーカーに確認しました。ミツバチが集める花粉は、栄養価が高く体に良いということで、外国では古くから食べる習慣があったそうです。風に乗ってくる花粉とミツバチが集める花粉は別もの、花粉症への影響も聞かないとのことでした。
・富士すし酢
<<富士すし酢>>
はちみつが変わっても以前と変わらない味が出るように何度も味覚テストをした結果、配合比を以下のように変更いたしました。
【今まで】 米酢、蜂蜜、砂糖(粗糖)、塩
↓
【6月以降製造】 米酢、砂糖(粗糖)、蜂蜜、塩
<<富士すし酢のオリ>>
以前の商品と比べ、オリが出やすくなっております。写真でも下の方にもやっと白いものが見えます。瓶を振ると、全体に拡散し、さらに振ると液中に溶けます。これは、はちみつや粗糖に含まれる成分が固まったものと考えられます。より良いものを求め、天然のはちみつを使用することにした結果、このような変化はやむを得ないものです。お召し上がりになる際には、瓶をよく振ってお使いください。いずれも天然の原料由来の現象ですので、健康に問題はありません。
喜界島粗糖から種子島の粗糖に変更しました。
変更の理由は、粗糖の色目が製品に影響することでした。(喜界島産は茶褐色でしたが、種子島産は黄褐色です。)
新しい粗糖は、種子島産さとうきび100%が原料で、その点は以前と変わりありません。精製度の低い原料ですので、粗糖中にはさとうきびの繊維質なども残っています。
・富士すし酢
・富士すのもの酢
・富士ゆずぽん酢
・ピクル酢
・富士ゆずなま酢
「富士すし酢」以外の製品については、配合比の変更はございません。
「三州三河みりん」より、「福来純三年熟成本みりん」に変更しました。
国産原料の本みりんである点は、以前のみりんと変わりありませんが、原料の麹までも手造りされていることから、こちらに変更することにいたしました。私どもでも麹を手造りしてお酢を造っておりますが、お酢に限らず味醂や醤油、味噌などの調味料においては麹を手造りしている蔵はごく稀です。以前使っていたみりんもおいしい本みりんでしたが、伝統的な造りを守っている蔵をより応援したいという5代目の考えで今回の変更となりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
「お気に入り食材図鑑vol.16 白扇酒造の「福来純 三年熟成本みりん」」(2013年04月25日)
・富士すのもの酢
仕入れ伝票を見ていても思うのですが、原材料費は正直高い。そして、それがまた高くなりました・・・
加工品でここまでの原材料を使用しているところはそう多くないはずです。
とはいえ、ここまで徹底するのが富士酢の精神であり、飯尾醸造なんだと思います。
みなさまに安心してお使いいただけるようにこれからも努めて参ります。
そのため原材料はできる限り地元や国産で安全性が高いものを、それが難しい場合には安全性の確認された外国産の原料を使うことにしています。
たとえば「ピクル酢」に使っている「ドライトマト」は国産の入手は難しいものですが、アメリカ産の有機栽培のものを使用しております。
本年6月製造分より、原材料のはちみつと粗糖、みりんが変わりましたのでご報告いたします。
より良いものを求めての変更であり、原料の仕入れ価格はかなり上がっております。しかし、現在のところ製品価格の値上げはせずに据え置きとさせていただきます。
- はちみつ
はちみつは今まで中国産の脱蛋白蜂蜜(※)を使用しておりました。また、国産百花蜜を使った商品も一部の取引先に納めさせていただいておりました。
この度、二種類あったはちみつをアルゼンチン産百花蜜に一本化しました。
以前の脱蛋白はちみつ(天然のはちみつから蛋白質を限りなく除いたもの)から百花蜜(いろいろな種類の花からとれた天然のはちみつ)になったため、はちみつらしい風味、香りが増しました。また、蛋白質を除くことをしていない天然の百花蜜ですので、はちみつ自体ににごりがみられます。
※はちみつに関しては国産が必ずしも良いと言い切れない面もあり、安全性の確認がとれている中国産の蜂蜜(3回以上の抗生物質検査をパスした蜂蜜)を使っておりました。以前のブログで詳しく説明させていただいておりますので、こちらをご覧ください。
「ご安心ください、弊社のはちみつ入り製品の安全性や公正性の根拠をご説明」(2007年05月14日)
- はちみつを使用した製品
・はちみつ入り紅芋酢
<<はちみつ入り紅芋酢>>
以前よりもはちみつらしい風味、香りが増したため、はちみつの量を若干減らしております。計測すると甘味を示す数値は下がっておりますが、それでも満足いただける甘味に仕上がっていると思います。一括表示の順番は「紅芋酢、はちみつ」で変更はございません。
ただ、ひとつ説明しておきたい点がございます。
<<はちみつ入り紅芋酢の上面>>
時間を置くと、はちみつ入り紅芋酢の液面にこのようなリングが出ます。以前の商品と比べ、液もにごりがあり、オリも出やすくなっております。これらは、はちみつに含まれる花粉や蛋白質が酸に反応して固まったものと考えられます。より良いものを求め、精製していないはちみつを使用することにした結果、このような変化はやむを得ないものです。お召し上がりになる際には、瓶をよく振ってお使いください。いずれも天然の原料由来の現象ですので、健康に問題はありません。
花粉と聞くと、花粉症の方にはどうか・・・と気になって、メーカーに確認しました。ミツバチが集める花粉は、栄養価が高く体に良いということで、外国では古くから食べる習慣があったそうです。風に乗ってくる花粉とミツバチが集める花粉は別もの、花粉症への影響も聞かないとのことでした。
・富士すし酢
<<富士すし酢>>
はちみつが変わっても以前と変わらない味が出るように何度も味覚テストをした結果、配合比を以下のように変更いたしました。
【今まで】 米酢、蜂蜜、砂糖(粗糖)、塩
↓
【6月以降製造】 米酢、砂糖(粗糖)、蜂蜜、塩
<<富士すし酢のオリ>>
以前の商品と比べ、オリが出やすくなっております。写真でも下の方にもやっと白いものが見えます。瓶を振ると、全体に拡散し、さらに振ると液中に溶けます。これは、はちみつや粗糖に含まれる成分が固まったものと考えられます。より良いものを求め、天然のはちみつを使用することにした結果、このような変化はやむを得ないものです。お召し上がりになる際には、瓶をよく振ってお使いください。いずれも天然の原料由来の現象ですので、健康に問題はありません。
- 粗糖
喜界島粗糖から種子島の粗糖に変更しました。
変更の理由は、粗糖の色目が製品に影響することでした。(喜界島産は茶褐色でしたが、種子島産は黄褐色です。)
新しい粗糖は、種子島産さとうきび100%が原料で、その点は以前と変わりありません。精製度の低い原料ですので、粗糖中にはさとうきびの繊維質なども残っています。
- 粗糖を使用した製品
・富士すし酢
・富士すのもの酢
・富士ゆずぽん酢
・ピクル酢
・富士ゆずなま酢
「富士すし酢」以外の製品については、配合比の変更はございません。
- みりん
「三州三河みりん」より、「福来純三年熟成本みりん」に変更しました。
国産原料の本みりんである点は、以前のみりんと変わりありませんが、原料の麹までも手造りされていることから、こちらに変更することにいたしました。私どもでも麹を手造りしてお酢を造っておりますが、お酢に限らず味醂や醤油、味噌などの調味料においては麹を手造りしている蔵はごく稀です。以前使っていたみりんもおいしい本みりんでしたが、伝統的な造りを守っている蔵をより応援したいという5代目の考えで今回の変更となりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
「お気に入り食材図鑑vol.16 白扇酒造の「福来純 三年熟成本みりん」」(2013年04月25日)
- みりんを使用した製品
・富士すのもの酢
仕入れ伝票を見ていても思うのですが、原材料費は正直高い。そして、それがまた高くなりました・・・
加工品でここまでの原材料を使用しているところはそう多くないはずです。
とはいえ、ここまで徹底するのが富士酢の精神であり、飯尾醸造なんだと思います。
みなさまに安心してお使いいただけるようにこれからも努めて参ります。
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