蔵へ見学に来られた方は、お酢が発酵しているタンクに掛けてある、筵を見られたことがあると思います。
筵を掛けるには、次の理由があります。
保温、酸素の流通、湿気の吸収です。
では、どのように掛けているのか紹介します。

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タンクの上にはこのような木の蓋が乗っています。

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まず、タンクの奥側に筵を1枚掛け、長さを決めます。

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このように、1枚目の筵の上に2枚を重ねるように、一定の間隔を開けながらタンクに沿って、掛けていきます。

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 《上からの様子》

9,000ℓタンクは、約20cm位の掛からない部分ができますので、筵を2枚重ねて上にひきます。

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 《タンクを1周した様子》

紐を結ぶと、筵掛けの出来上がりです。
筵の先端を綺麗に揃えて掛けるのはなかなか難しく、かなりの本数をこなし、経験を積まないと早く、綺麗に掛けることが出来ません。
また、筵の枚数も、出来上がり時期の季節に合わせ変えています。
暑い季節は薄め、寒い季節は筵の間隔を狭め、厚めに掛けます。
このように、1本、1本愛情をこめて仕込みを行っております。
蔵見学に来られた際には、筵はこのように掛けているんだと、思い出してご覧いただけたら幸いです。

                             酢造り担当 相見