濾過調合担当の坪倉です。
普段仕事をしていて怖いなと思うことがいくつかありますが、その中の一つに異物の混入があげられます。作業中に使用しているモノが気付かないうちに調合タンクの中に混入してしまう可能性は十分に考えられます。

私は日頃から記入する作業も多いためボールペンを使用します。
しかし、このボールペンも異物混入の原因になります。
例えば、ボールペンがそのまま調合タンクに入ってしまうこともあるかもしれません。また、破損したボールペンの破片が調合タンクに入ってしまうことも考えられます。

そこで、ボールペンを使用するにあたって、製造現場では異物混入対策に特化した食品工場向けのボールペンを使用するようにしています。

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〈異物混入防止ボールペン〉

一見、普通のボールペンに見えますが、素材はポリプロピレン製で折れても破片が出にくい仕組みになっています。
プラスチックなどの素材は、割れると遠くまで破片が飛ぶことがあります。例えば、床に落ちたボールペンの上をキャスターが通ると、破片が飛び散り、調合タンクに混入することも考えられます。ボールペンの素材を欠けにくいポリプロピレン製に変更することで異物混入の可能性を低くすることができます。
また、キャップも芯も必要ない使い切りタイプで、インクも乾きにくいインクを採用しています。

更に、具体的な対策としましては、ユニフォームにボールペンをささないようにしています。蔵人は普段、飯尾醸造のユニフォームでもある富士酢Tシャツを着て仕事をしていますが、そもそも富士酢Tシャツにはボールペンをさすところはありません。
ポケットそのものを無くすことで異物混入の可能性を断つことができます。

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食品業界において、食品工場で発生する製品への異物混入を完全に無くすことは難しいかもしれません。しかし可能性を低くすることは出来ると思います。その為にはルールを決めて、決められたルールを守るという基本的なことを全員でどれだけ徹底して出来るかが重要になってくると感じました。

濾過調合担当 坪倉