あけましておめでとうございます。

年末年始と厳しい寒さが続いています。ここ数年は少雪だった丹後も、この冬はかなりの降雪です。
特に富士酢の米を作る棚田は標高400mある高地のため、今現在の積雪は1.5mに達しています。
例年ですと節分あたりがピーク。
数年前の3mには満たないとは思いますが、今年もソコソコかと。

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《栽培期間中の棚田》

地元農家さん曰く…『外は冷凍庫やから上がって来んほうがえー!』
寒さが超苦手で、できれば冬など無ければいいと思う私… 返答はもちろん『絶対に上がりません!逆に呼ばないでください!…どうか春までお元気で!』と(笑)

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《冬の棚田》

しかし、冬の積雪は不便な思いばかりではありません。

農閑期に、田畑の畦や畝を掘り起こす獣害は農家とって悩みの種ですが、この積雪が農地のバリアとなり守ってくれます。

そして春に雪解け水となれば、ミネラル分や微生物を通常の水よりも多く含むため、動物だけでなく春先の植物の成長の要となります。

また人々も…米どころ新潟の酒蔵では雪解け水仕込みの造りも古くから行われています。
昔の人は、雪解け水が普通の水とは異なる貴重な資源であることを知っていたのかな…。

それに、それに、美容においても塩素が含まれる水道水に比べて、刺激の少ない雪解け水を洗顔水として利用する国の人達も… と、様々な恩恵を受けているのも事実。

今年も、そんなありがたい自然の恵みに後押しされながら、良質なお米を作っていければ! と…

嫌いな冬場を前向きに考え過ごしております。


           米作り担当 伊藤